// ARTICLE · AIツールの使い方
AIモードが使えない・消えた原因とエラー対処法
// この記事を書いた人
株式会社Global Design Factory 代表取締役
高橋 遼
北海道大学工学部でAIによる自然言語処理を研究。P&Gにてビッグデータ解析・消費者分析を担当した後、伊良コーラのマーケティング責任者を経て、現在は株式会社Global Design Factory代表取締役として、中小企業を中心にAIを活用した業務効率化・自動化を支援。

Google検索の「AIモード」を開こうとしたのに表示されない、以前は使えていたのに突然消えてしまった、「現在、AI による概要を生成できません」といったエラーが出て質問できない――そんなトラブルに戸惑っていませんか。原因はアカウントの年齢設定やFamily Link、Google Workspaceといったアカウント要因から、シークレットモードや拡張機能などの利用環境要因、さらにはGoogle側の一時的な不調や提供状況まで多岐にわたります。この記事では、公式ヘルプの情報をもとに原因を一つずつ切り分けながら、今すぐ試せる対処法を整理しました。あわせて正しい使い方や、逆に「邪魔だから消したい」という方向けの対処法もご紹介します。
まずは症状ごとに、最初に試すことを押さえておきましょう。
- 「現在、AI による概要を生成できません。また後でお試しください。」などのエラーが出る:一時的な不調のことが多いため、少し時間をおいて再読み込みします。続く場合は拡張機能を止める、別のブラウザで試すといった切り分けをします。
- 「この検索に対しては回答することができなかったようです」と出る:その質問ではAIの回答が出せなかった状態です。言い回しを変えて質問し直します。
- 以前は使えていたのにAIモードが消えた:ログイン中のアカウント(個人用か、会社・学校のものか)とログイン状態を確認し、google.com/ai に直接アクセスして開けるか試します。
- 最初から表示されない:年齢設定、Family Link、Workspaceアカウントかどうか、シークレットモードの順に確認します。
Google検索の「AIモード」とは?使えない前にまず知っておきたい基礎知識
「AIモード」とは、Google検索の中に組み込まれた対話型の検索体験のことです。従来のようにキーワードを入力して青いリンクの一覧から情報を探すのではなく、質問を投げかけると、AIが関連する情報を集約・整理して会話形式で回答を返してくれる点が特徴です。回答を読んだ後にそのまま追加の質問(フォローアップ)を重ねられるため、調べものを一つの画面で完結させやすくなっています。機能の全体像やSEOへの影響まで知りたい方は、AIモードの使い方と仕組みの解説もあわせてご覧ください。
「使えない」と感じている方の中には、そもそもこの機能がどういうものかを正確に把握できておらず、似た機能と混同しているケースも少なくありません。まずは基本を整理しておきましょう。
「AIによる概要」やGeminiとの違い
AIモードとよく混同されやすいのが「AIによる概要(AI Overviews)」です。両者は同じGoogleのAI技術を基盤にしていますが、役割が異なります。
- AIによる概要:通常の検索結果画面の上部に、要約的な回答が自動的に表示される機能です。Google 検索ヘルプ(AI による概要)によると、生成AIが特に役立つとシステムが判断した検索でだけ表示されます。
- AIモード:検索結果画面とは別に用意された専用のタブ・画面で、より踏み込んだ対話を前提とした機能です。「AIによる概要」から「AIモードでさらに詳しく」を選ぶことで、そのまま会話を継続することもできます。
また、対話型AIとして知られる「Gemini」とAIモードを同じものだと捉えている方もいますが、これも厳密には別物です。Geminiは独立したAIアシスタントアプリ・サービスであるのに対し、AIモードはあくまでGoogle検索という枠組みの中で提供される機能です。ただし後述するように、AIモードの回答生成にはGeminiの技術が活用されており、両者は無関係ではありません。
つまり「AIモードが表示されない」という悩みは、「AIによる概要が出ない」「Geminiが使えない」という別の悩みとは切り分けて考える必要があります。まず自分がどの機能について困っているのかを確認しておくと、この後の原因の切り分けがスムーズになります。なお、「現在、AI による概要を生成できません」というエラーは文言に「AI による概要」とありますが、AIモードを使っているときに見かけたという方も多いため、この記事では両方をまとめて扱います。
日本語での提供はいつから始まったか
AIモードは決して「昔からずっとあった機能」ではなく、比較的新しく展開された機能です。提供時期を知っておくことは、「自分の環境で表示されないのは当然なのか、それとも異常なのか」を判断する材料になります。
Googleは2025年8月21日に、それまで米国・英国・インドに限られていたAIモードを、英語で180以上の新たな国と地域へ広げるとGoogle 公式ブログで発表しました。この時点では、あくまで英語での利用が前提でした。
その後、2025年9月9日にGoogle Japan 公式ブログで、AIモードの日本語での提供を順次開始すると発表しています。このとき日本語とあわせて、ヒンディー語・インドネシア語・韓国語・ポルトガル語(ブラジル)の計5言語が追加されました。パソコンとモバイルのブラウザ、Android・iOSのGoogleアプリが対象です。
この時系列を踏まえると、もし2025年9月より前の時点で「日本語のAIモードが使えない」と感じていたのであれば、それは不具合ではなく単純に未提供の状態だった可能性が高いといえます。現在は、Google 検索ヘルプ(AI モード)の提供状況の一覧に、対応国として日本、対応言語として日本語が載っています。そのため「使えない」場合は、後述するアカウント設定や利用環境などの個別要因を疑う段階に入ります。
なお、実際の利用率については、米Semrush社が米国のパソコンでの検索セッションを分析した調査で、AIモードの提供開始後およそ2か月(2025年5月上旬〜7月上旬)で、検索セッションに占めるAIモードの利用率が約0.25%から1%強へ上昇したと報告しています。急速に広がってはいるものの、検索全体からすると利用者がまだ限られた、発展途上の機能であることがうかがえます。
支える技術:Geminiとクエリファンアウト
AIモードがどのような仕組みで動いているかを知っておくと、「なぜ通常検索より重い・表示が遅い・環境によって差が出るのか」という疑問にも納得しやすくなります。
日本語版の提供開始時の発表では、AIモードには「Gemini 2.5」のカスタムバージョンが使われていると説明されていました。現在の公式ヘルプでは、より高度な推論ができる「Gemini 3 Pro」を[質問する]バーのメニューから選べることも案内されていますが、こちらは英語での提供で、対象の国やGoogle AIのプランといった条件があります。
さらに特徴的なのが「クエリ ファンアウト(Query Fan-out)」と呼ばれる手法です。公式ヘルプによると、ユーザーが投げかけた質問をサブトピックに分割し、それぞれを複数のデータソースで同時に検索したうえで、結果を統合してわかりやすい回答として返す仕組みです。一見シンプルな質問文の裏側で、実は複数の検索処理が同時に走っているイメージです。
このように、AIモードは通常の検索結果表示に比べて処理の負荷が高く、複雑な仕組みの上に成り立っています。そのため、ブラウザの設定や端末の状態、アカウントの種類といった要因の影響を受けやすく、「表示されたり、されなかったりする」「エラーで回答が出ない」という不安定さにつながりやすい側面があります。次の章では、この「使えない」状態を引き起こす具体的な原因を整理していきます。
AIモードが表示されない・消えた主な原因を一覧でチェック
AIモードが表示されない、あるいは以前は使えていたのに突然消えてしまった場合、その原因は大きく分けて「アカウント設定」「利用環境」「Google側の提供状況や一時的な不調」の3つに分類できます。まずは自分がどのケースに該当するのかを、以下のチェックリストで確認してみましょう。具体的な対処手順は次のセクション以降で詳しく解説しますので、ここでは原因の切り分けに集中します。
アカウント設定が原因のケース
次のいずれかに当てはまる場合は、アカウント設定が原因になっている可能性があります。
- 使っているGoogleアカウントの生年月日が18歳未満に設定されている
- Family Linkで管理されている子ども用アカウントを使っている
- 会社や学校から支給されたGoogle Workspaceアカウントでログインしている
- そもそもGoogleアカウントにログインしていない、または普段と別のアカウントでログインしている
公式ヘルプでは、Search Labsの「AIモード」試験運用版や、AIモードのパーソナライズ機能は18歳以上が対象と案内されています。また、管理対象のお子様のアカウント設定はファミリー リンク アプリで管理でき、Workspaceアカウントでは組織の管理者の設定によって使える機能が変わります。学校や会社のアカウントで検索している人は、まずこのケースを疑ってみてください。
ブラウザ・端末など利用環境が原因のケース
アカウントに問題がなくても、使っているブラウザや端末の設定が原因でAIモードが正しく動作しないことがあります。次のような環境要因が考えられます。
- シークレットモードやプライベートブラウジングで検索している
- ブラウザ側でJavaScriptが無効になっている
- ブラウザやGoogleアプリのバージョンが古い
- 広告ブロックなどの拡張機能が影響している
- 端末自体が古く、最新のChromeアプリに対応していない
シークレットモードではGoogleアカウントにログインしていない状態になるため、ログインを前提とする機能や履歴が使えません。まずは通常モードでログインした状態を確認するのが基本です。スマホの場合は、端末自体が古くて最新版のアプリをインストールできず、快適に利用できないケースも見られます。
Google側の提供状況や一時的な不調が原因のケース
アカウント設定にも利用環境にも問題が見当たらない場合、残る可能性はGoogle側の要因です。Googleは新機能を全ユーザーに一斉に配信するのではなく、段階的に展開することがあります。日本語版も「順次」提供を開始すると発表されていました。そのため、条件をすべて満たしていても、自分のアカウントや環境にまだ機能が届いていないだけということがあります。
また、AIモードを開けても「エラーが発生したため、AI による回答が生成されませんでした。」のようなメッセージが出て回答が返ってこない場合は、Google側の一時的な不調や、その質問に対してAIの回答を出せなかったことが考えられます。エラー文ごとの意味と対処法は、次の章で詳しく紹介します。
「現在、AI による概要を生成できません」などのエラーが出るときの原因と対処法
AIモードのタブ自体は表示されるのに、質問するとエラーになって回答が出ない、というケースもよくあります。ここでは検索されることの多いエラーメッセージを取り上げ、それぞれの意味と対処法をまとめます。なお、Googleの公式ヘルプには、これらのエラー文ごとの原因を説明したページは見当たりません(2026年9月時点)。以下は、公式ヘルプに書かれているAIモードの仕様と、一般的なトラブルの切り分け方をもとにした対処の目安です。
「現在、AI による概要を生成できません。また後でお試しください。」の意味と対処法
このメッセージは、AIによる回答の生成が一時的にうまくいかなかったときに表示されます。文言に「また後でお試しください」とあるとおり、Google側の一時的な不調や混雑、通信の途切れなど、しばらくすると解消する原因であることが多いと考えられます。
次の順に試してみてください。
- 数分おいてから、ページを再読み込みするか、同じ検索をやり直します
- Wi-Fiとモバイル回線を切り替えるなど、通信状態を確認します
- 広告ブロックやスクリプトを制限する拡張機能を一時的に止めて、再度試します
- 別のブラウザや別の端末で同じ検索をして、表示が変わるか比べます
特定の端末やブラウザでだけ毎回このメッセージが出る場合は、その環境側に原因がある可能性が高くなります。後述する【利用環境編】の手順で、拡張機能やキャッシュ・Cookieを見直してみましょう。逆に、どの端末でも同じように出るのであれば、Google側の問題が解消されるまで時間をおくのが現実的です。
「エラーが発生したため、AI による回答が生成されませんでした。」と出る場合
こちらもAIによる回答の生成が途中で失敗したことを示すメッセージで、基本的な対処は上のエラーと同じです。まずは時間をおいて再読み込みし、それでも続く場合は拡張機能を止める、別のブラウザで試す、ログインし直すといった順に切り分けます。
何度試しても同じ質問でだけエラーになる場合は、質問の言い回しを変えたり、質問を短く分けたりすると回答が得られることがあります。公式ヘルプでも、よりよい回答を得るために質問のバリエーションを複数試すことが勧められています。
「この検索に対しては回答することができなかったようです。別の検索をお試しください。」と出る場合
このメッセージは、不具合というより「その質問に対してAIの回答を出せなかった」状態を示すものと考えられます。Google 検索ヘルプ(AI モード)でも、AIによる回答の品質や有用性に十分な信頼性がない場合、AIモードは回答の代わりに一連のウェブリンクを表示することがあると説明されています。
メッセージの指示どおり、次のように質問を変えて試してみてください。
- 質問の言い回しを変える、または具体的な条件を足します
- 一度に複数のことを聞いている場合は、質問を分けます
- 通常の検索結果(ウェブの一覧)に切り替えて、情報源を直接確認します
同じ質問を繰り返しても結果は変わりにくいため、表現を変えることがいちばんの近道です。
質問できなくなった・入力しても反応しないとき
[質問する]バーに入力しても送信できない、反応しないといった場合は、まずページの再読み込みとログイン状態の確認をしましょう。AIモードの画面を長時間開いたままにしていた場合も、いったん閉じて開き直すと改善することがあります。
それでも直らない場合は、この後の【利用環境編】でJavaScriptの設定、アプリのバージョン、拡張機能やキャッシュを順に確認してください。どうしても解消しないときは、回答の下にある高評価/低評価のアイコンなどからGoogleにフィードバックを送ることもできます。
以前は使えていたAIモードが消えたのはなぜ?原因と戻し方
「昨日まで使えていたのに、AIモードのタブやアイコンが消えた」という場合は、最初から表示されないケースとは少し違う原因を疑う必要があります。多くは、アカウントや表示のされ方が変わったことによるものです。
AIモードが消えた主な原因
以前は使えていたのにAIモードが見当たらなくなった場合、次のような原因が考えられます。
- ログイン中のアカウントが変わった:複数のGoogleアカウントを使い分けている場合、いつの間にか会社・学校のWorkspaceアカウントや子ども用アカウントに切り替わっていることがあります。
- ログインが外れた、シークレットモードで開いている:ログインしていない状態では、アカウントに保存された履歴などが使えません。
- 画面の表示やメニューの位置が変わった:公式ヘルプには、Google 検索サービスの設定を更新中のため、説明と実際の画面が一致しない場合があるという注意書きがあります。アプリやブラウザの更新で、AIモードの入り口の位置が変わっただけということもあります。
- その検索ではAIの回答が出なかった:前の章で触れたとおり、AIモードは信頼できる回答を出せない質問では、代わりにウェブリンクを表示することがあります。機能自体が消えたわけではありません。
- 対応していない国・地域から接続している:AIモードは対応国・地域が決まっています。海外渡航中や、VPNなどで海外経由の接続になっている場合は、表示されない可能性があります。
- Google側の一時的な不調:一時的に表示が不安定になることもあります。時間をおいて改善するか確認しましょう。
消えたAIモードの戻し方
消えたAIモードを戻すには、次の順に試してみてください。
- ブラウザで google.com/ai に直接アクセスして、AIモードが開けるか確かめます
- 画面右上のアイコンから、AIモードを使っていた個人のGoogleアカウントでログインしているか確認します
- シークレットモードを解除し、通常モードで開き直します
- Googleアプリやブラウザを最新版に更新し、アプリを再起動します
- VPNを使っている場合は、いったんオフにして試します
公式ヘルプでは、AIモードの開き方として「google.com/ai にアクセスする」「www.google.com で質問を入力して[AI モード]をタップする」「Google アプリのホーム画面でAIモードのアイコンをタップする」の3つが案内されています。タブが見当たらなくても、google.com/ai から開ければ機能自体は使える状態です。スマホやパソコンでの具体的な切り替え手順は、AIモードの切り替え方と戻し方で詳しく紹介しています。
AIモードの履歴が消えたとき
AIモードそのものではなく、「過去のやり取りの履歴が消えた」という場合は、次の点を確認しましょう。
- 履歴の設定がオフになっていないか:公式ヘルプによると、「履歴とパーソナライズされたおすすめ表示」を有効にしていない場合でもAIモードは使えますが、前回中断したところから再開することはできません。
- 別のアカウントでログインしていないか:AIモードの検索履歴はアカウントに保存されます。普段と違うアカウントでは、以前の履歴は表示されません。
- Workspaceアカウントを使っていないか:公式ヘルプでは、「検索とアシスタント」がオフになっているWorkspaceユーザーは検索履歴を利用できず、オンにするには管理者が管理コンソールで設定する必要があると案内されています。
- 検索履歴を削除していないか:[マイ アクティビティ]の検索履歴からAIモードのアクティビティを削除した場合も、履歴は表示されなくなります。
【アカウント設定編】年齢制限・Family Link・Workspaceが原因のときの対処法
AIモードが表示されない、または一部の機能が使えない原因として多いのが、アカウント側の設定です。ここでは、該当しやすい3つのケースについて、それぞれ確認方法と対処法を解説します。
生年月日が18歳未満になっていないか確認する
公式ヘルプでは、Search Labsの「AIモード」試験運用版やAIモードのパーソナライズ機能は18歳以上のユーザーが対象と案内されています。Googleアカウントに登録している生年月日が18歳未満として扱われていると、これらの機能は利用できません。まずは以下の手順で、自分のアカウントに設定されている生年月日を確認しましょう。
- Googleアカウントの管理画面にアクセスします。
- 「個人情報」の項目から「生年月日」を選択します。
- 表示されている生年月日が正しいかどうかを確認します。
もし生年月日が誤って登録されていたり、アカウント作成時に若い年齢で登録してしまっていたりする場合は、正しい生年月日に修正することで使えるようになる可能性があります。特に、複数のGoogleアカウントを使い分けている方は、普段使っているアカウントとは別のアカウントで生年月日の設定が古いまま放置されているケースも珍しくありません。念のため、AIモードを使いたいアカウントで生年月日を確認しておくことをおすすめします。
Family Linkで子どもアカウントが制限されている場合
自分の子ども用として作成したGoogleアカウントや、Family Linkによって保護者が管理しているアカウントの場合、保護者の設定によってAIモードを含む機能の利用が制限されていることがあります。公式ヘルプでも、管理対象のお子様のアカウント設定はファミリー リンク アプリを使用して管理できると案内されています。
具体的には、以下のような対応が必要です。
- 保護者のスマートフォンやタブレットでファミリー リンク アプリを開きます。
- 管理対象の子どもアカウントを選択します。
- 検索やAI機能に関する設定を確認し、必要に応じて見直します。
また、年齢設定によって、18歳以上を対象とする機能はそもそも利用できません。子どもアカウントでAIモードが使えないと感じたら、まずは保護者にファミリー リンクの設定を確認してもらうところから始めましょう。なお、これは技術的な不具合ではなく、Googleが意図的に設けている年齢保護の仕組みであるという点を理解しておくとよいでしょう。
学校・会社のGoogle Workspaceアカウントを使っている場合
普段、学校から支給されたアカウントや、会社のメールアドレスとして使っているGoogleアカウント(Google Workspaceアカウント)でAIモードを試している場合、組織の管理者の設定が使えない原因になっている可能性があります。
公式ヘルプでは、「検索とアシスタント」がオフになっているWorkspaceユーザーは検索履歴を利用できず、オンにするにはWorkspace管理者が管理コンソールから設定する必要があると案内されています。また、AIモードの一部の機能は、自分で管理する個人のGoogleアカウントでのログインが前提になっています。こうした制限は個人の設定ミスではないため、利用者がWorkspaceアカウント内で設定を見直しても解決しません。
対処法としては、次の2つが現実的です。
- 普段使っているGmailアドレスなど、個人で管理しているGoogleアカウントに切り替えてAIモードを試してみます。
- 会社や学校のアカウントで利用したい場合は、システム管理者に「検索とアシスタント」などの設定状況を確認します。
日常的に仕事用アカウントで検索することが多い方ほど見落としがちなポイントなので、「そもそも今使っているアカウントは個人用か、それとも組織から支給されたものか」という点を、まず最初にチェックしてみることをおすすめします。
【利用環境編】ブラウザ・アプリ・設定が原因のときの対処法
アカウント設定に問題がないのにAIモードが表示されない、エラーが続くという場合、次に疑うべきはブラウザやアプリ側の技術的な要因です。ここでは、シークレットモード・JavaScript設定・アプリのバージョン・拡張機能やキャッシュという4つの観点から、順番に確認していきましょう。
シークレットモード・プライベートブラウジングを解除する
シークレットモードやプライベートブラウジングを使っている場合、AIモードが正しく機能しないことがあります。シークレットモードではGoogleアカウントにログインしていない状態になるため、ログインを前提とする機能や、アカウントに保存された履歴が使えないためです。
対処法はシンプルです。
- シークレットウィンドウやプライベートブラウジングのタブを閉じる
- 通常モードのブラウザを開き直す
- Googleアカウントに正しくログインしているか確認したうえで、改めて検索を試す
まずはこの基本的な切り替えだけで解決するケースも多いので、最初に試してみることをおすすめします。
JavaScriptの設定を確認する
AIモードのように画面上でやり取りする機能は、ブラウザのJavaScriptを使って動いています。そのため、ブラウザの設定でJavaScriptが無効になっていると、AIモードのタブやボタンが正しく表示されなかったり、入力しても反応しなかったりする原因になります。
JavaScriptが有効になっているかどうかは、使用しているブラウザの設定画面から確認できます。
- Chromeの場合:設定 →「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「JavaScript」で許可されているか確認します
- 会社や学校の端末では、管理者側のポリシーでJavaScriptが一律に無効化されている場合もあります
もし無効になっていた場合は、有効に切り替えたうえでページを再読み込みしてみてください。ただし、業務端末など自分で設定を変更できない環境の場合は、個人のスマホやパソコンなど別の端末で試すほうが早い場合もあります。
ブラウザ・Googleアプリを最新版に更新する
AIモードのような新しい機能は、古いバージョンのブラウザやアプリでは正しく表示されないことがあります。特にスマートフォンの場合、端末自体が古く最新のアプリに対応していないと、AIモードを快適に利用できないことがあります。
確認・対処のポイントは次のとおりです。
- パソコンの場合:使用しているブラウザ(Chromeなど)を最新版に更新する
- スマートフォンの場合:Google アプリやChromeアプリをストアから最新版に更新する
- 端末自体のOSが古く、アプリの更新に対応していない場合は、機能自体が利用できない可能性もある
特にAndroid・iOSともにOSのサポート期限が切れている古い端末では、アプリ側のアップデートが提供されなくなっていることもあります。心当たりがある場合は、他の端末やパソコンのブラウザからもアクセスして、表示に違いがあるか比較してみるとよいでしょう。
拡張機能やキャッシュ・Cookieを見直す
広告ブロッカーやセキュリティ系の拡張機能を導入している場合、これらがAIモードの表示や送信の動作を妨げている可能性があります。すべての拡張機能が影響するわけではありませんが、一般的に広告ブロック系の拡張機能はページ内のスクリプトやボタンの動作に干渉することがあります。「現在、AI による概要を生成できません」などのエラーが特定のブラウザでだけ続く場合も、ここを確認してみてください。
見直す際は、次の手順で切り分けていくとわかりやすいです。
- ブラウザの拡張機能を一時的にすべて無効にしてから、AIモードが表示されるか確認する
- 表示されるようになった場合は、拡張機能を一つずつ有効に戻し、どれが影響しているか特定する
- あわせて、ブラウザのキャッシュとCookieを削除し、ページを再読み込みしてみる
キャッシュやCookieは、古い情報が残っていることでページの表示が崩れたり、機能が正しく読み込まれなかったりする原因になることがあります。特に長期間ブラウザを更新していない場合は、一度まとめて削除してから改めてGoogleにログインし直すと、状況が改善することがあります。
以上の4点を順に確認しても解決しない場合は、次にご紹介する「Google側の提供状況」に原因があるケースを疑ってみてください。
設定に問題がないのに使えないときにチェックすべきこと
アカウントの年齢設定もFamily Linkの制限もなく、JavaScriptやシークレットモードといった利用環境にも問題が見当たらない――それでもAIモードが表示されないという場合、考えられるのはGoogle側の「提供状況」に関わる要因です。
Googleは新機能を全ユーザーに一斉に配信するのではなく、段階的に展開することがあります。この場合、同じ条件のアカウントであっても、有効になるタイミングに差が出ることがあります。つまり、自分の設定や環境にはまったく問題がなくても、単に「まだ自分の順番が回ってきていない」だけというケースは考えられます。
また、AIモードは利用できる国・地域と言語が決まっており、最新の一覧はGoogle 検索ヘルプ(AI モード)の「AI モードの提供状況」で確認できます。日本と日本語は一覧に含まれていますが、海外から接続している場合などは表示が変わる可能性がある点を念頭に置いておくとよいでしょう。
原因が自分の側にあるのか、Google側の提供状況によるものなのかを見極めるために、次の3つの方法を順番に試してみてください。
別のGoogleアカウントで試してみる
もっとも手早く切り分けができる方法は、普段使っているアカウントとは別のGoogleアカウントでログインし直し、同じ端末・同じブラウザでAIモードを試してみることです。
- 別アカウントでは問題なく表示される場合は、元のアカウントの設定(年齢設定やFamily Link、Workspaceアカウントかどうかなど)に原因がある可能性が高くなります。
- 別アカウントでも表示されない場合は、端末やブラウザなど利用環境側か、Google側の提供状況に原因がある可能性が高いといえます。別の端末でも試すと、どちらかを絞り込めます。
家族や友人のスマホ・PCを借りて試すだけでも構いませんので、可能であれば一度確認してみることをおすすめします。
google.com/ai から直接開いてみる
検索画面にAIモードのタブやボタンが見当たらない場合でも、ブラウザで google.com/ai に直接アクセスすると開けることがあります。公式ヘルプで案内されている開き方の一つです。ここで開ければ、機能自体は使える状態で、入り口の表示だけが原因だと判断できます。開けない場合は、アカウントや利用環境、提供状況のいずれかに原因があると考えられます。
Googleにフィードバックを送る方法
別アカウントでの検証や google.com/ai からのアクセスを試しても改善しない場合は、Google側にフィードバックを送るという選択肢もあります。公式ヘルプでは、AIモードの各回答の下部にある高評価/低評価のアイコンからフィードバックを送れると案内されています。低評価を選ぶと、問題の内容に当てはまるカテゴリを選んで詳細を書き添えることもできます。
すぐに個別対応で解決するとは限りませんが、ユーザーからのフィードバックはAIモードの改良に活用されると公式ヘルプにも書かれています。原因の切り分けを一通り試した後、それでも解消しない場合は、焦らずフィードバック送信も選択肢に入れておくとよいでしょう。
AIモードの正しい使い方【PC・スマホ】
原因を特定して問題が解消できたら、いよいよAIモードを実際に使ってみましょう。ここでは、AIモードの開き方から基本的な使い方、検索履歴の管理方法まで、公式ヘルプの情報をもとに順を追って解説します。
AIモードを開く3つの方法
現在のAIモードは、Search Labsで有効にしなくても使えるGoogle検索の機能です。Google 検索ヘルプ(AI モード)では、次の3つの開き方が案内されています。
- google.com/ai にアクセスします。
- www.google.com にアクセスし、検索バーに質問を入力して[AI モード]をタップ(クリック)します。
- Google アプリで、ホーム画面のAIモードのアイコンをタップします。
なお、Search Labsで「AIモード」の試験運用版を有効にすると、開発初期段階の新機能にいち早くアクセスできます。こちらは18歳以上が対象で、AIモードを使うための必須の設定ではありません。
PC・スマホでの基本的な使い方
AIモードを使う際は、まず次の2点を確認しておきましょう。
- シークレットモード(プライベートブラウジング)をオフにしていること
- 自分で管理する個人のGoogleアカウントにログインした状態であること
この状態が整ったら、使い方は非常にシンプルです。画面下部の[質問する]バーに知りたいことを入力するだけで、AIによる回答が返ってきます。同じトピックについてさらに聞きたいときや新しい質問をしたいときも、同じバーに続けて入力します。
入力方法はテキストだけでなく、音声、画像、PDFなどのファイル、ウェブページのURLにも対応しているため、状況に応じて使い分けると便利です。たとえば、文章で説明しづらい内容は画像を添えて質問したり、両手がふさがっているときは音声で話しかけたりといった使い方ができます。
またAIモードは、検索窓から直接開くだけでなく、「AIによる概要」の回答から会話を続けて起動することも可能です。「AIによる概要」の中にある「AIモードでさらに詳しく」を選択すると、そのままAIモードの画面に移行し、深掘りした質問を続けられます。
PCとスマホで操作の流れに大きな違いはありませんが、スマホではアプリのバージョンによって表示や挙動が異なる場合があるため、うまく動かないときはアプリを最新版に更新しておくと安心です。
検索履歴の確認・削除方法
AIモードでのやり取りは、アカウントに検索履歴として保存されます。前回の続きから再開したい場合は、「履歴とパーソナライズされたおすすめ表示」を有効にしておきましょう。プライバシーが気になる方は、以下の方法で確認・削除ができます。
- AIモードの画面左側に表示されている検索履歴アイコンをクリック(タップ)します。
- 一覧から確認したい履歴を選ぶと、過去のやり取りを見返せます。
- 不要な履歴は削除アイコンから個別に削除できます。すべて削除したい場合は、履歴の一覧の上部にある「すべて削除」アイコンを使います。
なお、AIモードの検索履歴を削除した直後は、「マイ アクティビティ」上にしばらく表示が残ることがあります。公式ヘルプによると、これらは24時間以内に自動的に削除され、[マイ アクティビティ]から手動で削除することもできます。
また、「AIによる概要」から「AIモードでさらに詳しく」を選んで検索を続けた場合は、元の検索とAIモードへの移行が、検索履歴に2つのエントリとして残ることがあります。AIモードの検索履歴から削除しても検索履歴には残るため、完全に消したい場合は検索履歴からも削除する必要があります。
こうした基本操作を押さえておけば、AIモードをより快適に、そして安心して活用できるようになります。
逆に「邪魔だから消したい」ときの対処法
ここまで「AIモードが使えない」ケースの原因と対処法を見てきましたが、なかには逆に「AIモードやAIによる概要が勝手に表示されて邪魔」「以前のシンプルな検索結果に戻したい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、AIモードやAIによる概要を表示させたくない方向けの対処法を整理します。
公式の設定でできること
まず前提として、現在のAIモードはGoogle検索の標準機能として提供されています。公式ヘルプには、AIモードの入り口そのものを非表示にする設定は案内されていません(2026年9月時点)。Search Labsの「AIモード」試験運用版をオフにしても、止まるのは試験運用中の新機能で、AIモード自体が消えるわけではない点に注意が必要です。
「AIによる概要」についても、Google 検索ヘルプ(AI による概要)では、機能を無効にすることはできないと説明されています。そのかわり、検索したあとに[ウェブ]フィルタを選ぶと、AIによる概要などを含まないテキストのリンクだけが表示されます。公式に案内されている方法なので、まずはこちらを試すのが安心です。
検索するたびにAIの表示を避ける工夫
「毎回[ウェブ]フィルタを選ぶのが面倒」という場合には、URLをひと工夫する方法も知られています。
- 検索結果のURLの末尾に「&udm=14」を加えてアクセスします
これは[ウェブ]フィルタを選んだときと同じような表示になる方法として広く紹介されていますが、Googleの公式ヘルプで案内されている方法ではありません。今後の仕様変更で使えなくなる可能性がある点には注意が必要です。
拡張機能で非表示にする選択肢
ブラウザに拡張機能を追加することで、AIによる概要やAIモードの表示自体を検索結果からブロックする方法も存在します。広告ブロック系の拡張機能の中には、こうしたAI関連の表示を非表示にする機能を持つものもあり、毎回手動でフィルタやURLを調整する手間を省きたい方には選択肢の一つになります。
ただし、拡張機能を利用する場合は、提供元の信頼性やブラウザとの相性、今後のGoogle側の仕様変更によって動作しなくなる可能性がある点も踏まえたうえで検討することをおすすめします。また、拡張機能がAIモードの動作を妨げ、後でAIモードを使いたくなったときにエラーの原因になることもあります。まずは公式の[ウェブ]フィルタを優先し、それでも不十分な場合に拡張機能を補助的に使う、という順序で試すのが無難です。
自分に合った付き合い方を選ぶ
AIモードは今後も改良が続いていく機能と考えられるため、「[ウェブ]フィルタで通常の検索結果を見る」「URLの工夫で必要なときだけ回避する」「拡張機能でコントロールする」のいずれを選ぶかは、普段の検索スタイルに合わせて決めるのがおすすめです。使えなくて困っていた方も、実際に使ってみたら不要だと感じた方も、それぞれの方法を試しながら自分に合った検索環境を整えてみてください。
まとめ
AIモードが使えない原因は、大きく「アカウント設定」「利用環境」「Google側の提供状況や一時的な不調」の3つに分けられます。「現在、AI による概要を生成できません」「エラーが発生したため、AI による回答が生成されませんでした」と出る場合は、時間をおいて再読み込みし、続くなら拡張機能や別ブラウザで切り分けましょう。「この検索に対しては回答することができなかったようです」と出る場合は、質問の言い回しを変えるのが近道です。以前は使えていたのに消えた場合は、ログイン中のアカウントとシークレットモードを確認し、google.com/ai から直接開けるか試してください。最初から表示されない場合は、Googleアカウントの生年月日やFamily Link、Workspaceアカウントかどうかを確認し、次にJavaScriptや拡張機能、アプリのバージョンといった利用環境を見直しましょう。逆に不要だと感じた場合は、公式の[ウェブ]フィルタなどで自分に合った検索環境を整えていきましょう。
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