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Claude Teamプランとは?料金・人数・機能を徹底解説

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株式会社Global Design Factory 代表取締役 高橋 遼

株式会社Global Design Factory 代表取締役

高橋 遼

北海道大学工学部でAIによる自然言語処理を研究。P&Gにてビッグデータ解析・消費者分析を担当した後、伊良コーラのマーケティング責任者を経て、現在は株式会社Global Design Factory代表取締役として、中小企業を中心にAIを活用した業務効率化・自動化を支援。

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Claude Teamプランとは?料金・人数・機能を徹底解説

複数のメンバーがそれぞれClaude ProやMaxを個人契約していると、費用管理やアカウント統制が煩雑になりがちです。そこで選択肢に挙がるのが、組織単位で契約できる「Claude Teamプラン」です。しかし実際に導入を検討すると、「何人から契約できるのか」「Standard/Premiumシートはどちらを選べばよいのか」「Pro・Enterpriseとの違いは何か」といった疑問が次々と出てきます。本記事では、2026年最新の最低契約人数の変更点を含め、料金体系・機能・導入手順・コスト試算までを、公式情報をもとに具体的な数字で整理しました。自社がTeamプランの対象規模かどうかを判断し、稟議に必要な根拠を得たい方はぜひ参考にしてください。

Claude Teamプランとは?対象と位置づけを整理

Claude Teamプランとは、Anthropicが提供するAIアシスタント「Claude」を、チーム・組織単位で契約できる有料プランです。Anthropicのヘルプセンターでは「野心的なチーム向けに構築されたClaudeチャット体験の有料プラン」と説明されており、特定のサポート対象地域で利用できます。

ここで押さえておきたいポイントは、Teamプランがあくまで「組織単位での契約」であり、個人利用を目的としたプランではないという点です。個人で使うProプランやMaxプランとは前提が異なり、複数人でアカウントを管理・運用することを想定して設計されています。そのため、情シスや経営企画の担当者が「自社にClaudeを導入する」際の最初の選択肢として検討されるプランと言えます。

Claude for Workにおける5プランの全体像

Anthropicは法人・チーム向けの提供体系を「Claude for Work」として整理しており、その中には個人向けプランも含めて複数のプランが用意されています。全体像を大まかに整理すると、次のような位置づけになります。

  • Free:個人が無料で試せる入門プラン
  • Pro:個人利用を想定した有料プラン。すべてのモデルやClaude Codeなどにアクセスできる
  • Max:Proよりもさらに使用量の多い個人向け上位プラン
  • Team:組織単位で契約する法人向けプラン。管理コンソールや請求の一元化など、チーム運用に必要な機能を備える
  • Enterprise:Claude for Workの最上位に位置する法人向けプラン。より高度なID管理・監査機能を持つ

この並びで見ると、TeamプランはProプランの「個人利用の延長」ではなく、複数メンバーの利用状況や請求をまとめて管理したい組織のために用意されたプランであることが分かります。一方で、Enterpriseはさらに大規模な組織や、詳細な統制・監査要件を持つ組織向けの選択肢です。Pro・EnterpriseとTeamの機能面の違いについては後述の比較セクションで詳しく扱いますが、まずは「個人向け(Pro/Max)」「チーム向け(Team)」「大規模組織向け(Enterprise)」という3層構造でClaude for Workを捉えておくと、自社がどこに該当するかを判断しやすくなります。

Teamプランがカバーする組織規模とサポート地域

Teamプランを検討するうえで、まず確認しておきたいのが対象となる組織規模です。Anthropicのヘルプセンターによると、Teamプランは最大150シートをサポートしており、150シートを超える場合はEnterpriseプランへアップグレードすることが可能とされています。つまり、数名から150名規模までの組織であれば、Teamプランが基本的な選択肢になります。

もう一つ重要なのが、契約に必要な最低人数です。Teamプランには最低2人のメンバーが必要とされており、個人利用を目的とした契約はできません。以前は最低契約人数が5名とされていた時期もありましたが、2026年内のアップデートによって2名まで緩和されたことが、公式ヘルプセンターおよび複数の情報源から確認できます。この緩和により、これまで「人数が足りずTeamプランを見送っていた」小規模なチームや部署単位の導入でも、Teamプランが現実的な選択肢になったといえます。

また、Teamプランは特定のサポート対象地域で提供されるプランである点にも触れておく必要があります。導入を検討する際は、自社の拠点や利用者の所在地がサポート対象に含まれているかを、事前にAnthropicの公式情報で確認しておくと安心です。

まとめると、Teamプランは「2名以上、150名以下」の組織規模を主なターゲットとしたプランであり、少人数のチームから中規模組織まで幅広くカバーできる設計になっています。自社の人数がこの範囲に収まるかどうかが、Teamプラン導入検討の最初の判断材料となります。

Claude Teamプランの料金体系【Standard/Premiumシート】

Claude Teamプランの費用は、契約するメンバーの人数に加えて「シートタイプ」と「請求間隔」の組み合わせによって決まります。まずはシートタイプごとの料金と、そこに紐づく使用量の違いを整理します。

Standardシートの料金

Standardシートは、Teamプランの基本となるシートタイプです。Anthropicヘルプセンターによると、料金は次の通りです。

  • 月単位請求:1メンバーあたり月額$25
  • 年単位請求:1メンバーあたり月額$20

Standardシートの使用量は、個人向けのProプランと比べて1セッションあたり1.25倍とされています。すべてのモデルに対して週単位の使用量制限が設けられており、日常的な問い合わせ対応や資料作成、コード生成の補助といった一般的な用途であれば、多くのメンバーにとって過不足のない使用量水準といえます。

Teamプランには最低2人のメンバーが必要ですので、Standardシートのみで契約する最小構成の場合、月単位請求なら月額$50から、年単位請求なら月額換算$40(実質年額$480)からのスタートとなります。

Premiumシートの料金

Premiumシートは、より多くの使用量を必要とするメンバー向けの上位シートです。料金は次の通りです。

  • 月単位請求:1メンバーあたり月額$125
  • 年単位請求:1メンバーあたり月額$100

Premiumシートの使用量は、Proプランと比べて1セッションあたり6.25倍とされており、Standardシートの5倍にあたる水準です。長時間にわたる複雑な分析タスクや、Claude Codeを使った大規模なコーディング作業、大量のドキュメントを扱うプロジェクトなど、使用量を多く消費する業務を担うメンバーに適したシートといえます。

料金だけを見るとPremiumシートはStandardシートの5倍のコストがかかりますが、使用量倍率も同じく5倍(1.25倍→6.25倍)であるため、1使用量あたりの単価という観点では大きな差はありません。誰にPremiumシートを割り当てるべきかという判断基準については、次のセクションで詳しく解説します。

月払いと年払いの料金差

Standard・Premiumいずれのシートタイプも、月単位請求より年単位請求のほうが1メンバーあたりの月額が安く設定されています。

シートタイプ月単位請求(月額)年単位請求(月額)
Standard$25$20
Premium$125$100

Standardシートの場合、月単位請求の$25に対し年単位請求は$20と、1メンバーあたり月額$5の差があります。年間に換算すると1メンバーあたり$60の差になる計算です。Premiumシートの場合も同様の値引き率で、月単位請求の$125に対し年単位請求は$100となり、1メンバーあたり月額$25、年間では$300の差が生じます。

このように、Teamプランは年単位で契約するほど1メンバーあたりの単価が下がる仕組みです。ただし年単位請求は契約期間の縛りが発生する分、メンバー数の増減が見込まれる立ち上げ期の組織にとっては、まず月単位請求でシートタイプの適正配分を見極めてから年単位請求へ切り替える、という進め方も選択肢になります。なお、契約期間中のシートタイプの混在や人数変更に伴う具体的な運用ルールについては、次のセクションで解説します。

Standard・Premiumシートの使い分けと使用量制限の仕組み

Claude Teamプランを導入する際、多くの担当者が悩むのが「StandardシートとPremiumシートをどう割り振るか」という点です。料金の差はすでに前セクションで確認したとおりですが、ここでは金額ではなく「誰にどちらのシートを割り当てるべきか」という運用面の判断基準を整理します。

前提として、Standardシートは1セッションあたりProプランの1.25倍、Premiumシートは1セッションあたりProプランの6.25倍の使用量が提供されます(Anthropicヘルプセンター「Team プランとは何ですか?」)。この倍率の違いが、そのままシート選定の判断軸になります。

判断基準はシンプルで、次のように整理できます。

  • Standardシートが向いている人:日常的な文書作成、メールの下書き、簡単なQ&Aなど、Claudeの利用頻度・利用量がそれほど多くないメンバー
  • Premiumシートが向いている人:長文のコード生成、大規模データの分析、Claude Codeを使った複雑な開発タスクなど、1セッションあたりの使用量が大きくなりやすいパワーユーザー

たとえば、エンジニアがClaude Codeで一日中コーディングタスクを委任する場合、Standardシートの使用量制限にすぐ到達してしまう可能性があります。一方、総務や企画部門のメンバーが週に数回、資料のたたき台作成に使う程度であれば、Standardシートで十分にまかなえるケースが多いでしょう。導入担当者は、まず社内でのClaudeの利用シーンを洗い出し、「重い使い方をする人」と「軽い使い方をする人」を分けたうえでシート構成を決めることが重要です。

使用量制限はメンバーごとに独立している

Teamプランの使用量制限を理解するうえで押さえておきたいのが、この制限がチーム全体で共有される「共有枠」ではなく、メンバー1人ひとりに割り当てられた「個別枠」だという点です。

Anthropicヘルプセンターによれば、Teamプランの使用量制限はチーム全体に適用されるのではなくメンバーごとであり、各チームメンバーは独自の使用量制限セットを持ちます。そのため、1人のメンバーが自分の制限に達しても、他のメンバーの利用には一切影響しません(Anthropicヘルプセンター「Team プランとは何ですか?」)。

この仕組みは、複数人でTeamプランを利用する組織にとって大きな安心材料です。たとえば、あるメンバーが月末の繁忙期に集中してClaudeを使い倒したとしても、他のメンバーが「使いたいときに使えない」という事態にはなりません。個人ごとに独立した使用量枠が確保されているため、部署をまたいで同時に利用しても、メンバー間で使用量を奪い合うような心配をする必要がないのです。この点は、複数名での契約を前提とするTeamプランならではの設計といえます。

シートタイプは組織内で混在できる

もう一つ押さえておきたいのが、Standardシートと Premiumシートは同一組織内で混在させて契約できるという点です。

Anthropicヘルプセンターでは、組織はより多くの使用量が必要なパワーユーザーにPremiumシートを割り当てながら、他のチームメンバーをStandardシートに保つことで、シートタイプを混在させることができるとされています(Anthropicヘルプセンター「Team プランとは何ですか?」)。

つまり、全メンバーを同じシートタイプで統一する必要はなく、次のような柔軟な組み合わせが可能です。

  • エンジニアやデータ分析担当など、使用量が多い数名だけをPremiumシートにする
  • それ以外の営業・企画・管理部門のメンバーはStandardシートのままにする
  • 業務内容の変化に応じて、後からシートタイプを見直す

この混在運用ができることで、組織全体のコストを最適化しながら、必要な人には十分な使用量を確保するというバランスの取れた導入が可能になります。全員をPremiumシートにして高額な費用を払う必要も、逆に全員をStandardシートにして一部のメンバーが使用量不足に悩む必要もありません。具体的な人数構成ごとのコスト試算については、後述の「コスト試算」のセクションで詳しく取り上げます。

Claude Teamプランで利用できる機能

Claude Teamプランは、単に複数人でClaudeを使えるようにするだけのプランではありません。Proプランの機能をベースに、組織運用に必要な管理機能やコラボレーション機能が上乗せされています。ここでは、Standardシート・Premiumシートに共通して提供される機能を整理します。

Proの機能をすべて含む(全モデル・Claude Code・Cowork)

Teamプランでは、Standardシートのユーザーであっても、Proプランのすべての機能にアクセスできます。具体的には以下の機能が含まれます。

  • 利用可能なすべてのモデルへのフルアクセス
  • Claude Codeによる、コンセプトから完成までのコーディングタスクの委任
  • Cowork機能
  • プロジェクト・ナレッジベース・コラボレーション機能
  • 200kトークンの広いコンテキストウィンドウ
  • トラフィックが多い時間帯でも使える優先アクセス

つまりTeamプランは「Proの上位互換+チーム管理機能」という位置づけであり、個人でProを契約しているメンバーが移行しても、機能面で不足を感じることは基本的にありません。加えてTeamプランでは、使用量の増加や使用量クレジットの購入オプションも用意されており、業務量に応じて柔軟に利用枠を調整できる点もポイントです。

管理コンソールと請求の一元化

組織でClaudeを導入する際に課題になりやすいのが、メンバーごとに個別契約・個別請求が発生してしまうことです。Teamプランでは、管理ツールと請求管理が一元化されており、管理者が組織全体のシート数・利用状況・支払いをまとめて把握・コントロールできます。

  • メンバーの追加・削除などのアカウント管理
  • 組織全体の支出管理
  • 請求書・支払いの一元管理

情シスや経営企画の担当者にとっては、個人契約が乱立している状態から、組織単位での統制へと移行できる点が大きなメリットといえます。

SSO・JITプロビジョニングなどのID管理

セキュリティ・ID管理の観点でも、Teamプランは個人プランにはない機能を備えています。

  • SSO(シングルサインオン)
  • JITプロビジョニング(初回アクセス時にアカウントを自動作成する仕組み)
  • ロールベースの権限設定

これらにより、社内の既存のID基盤と連携させながら、メンバーごとに適切な権限を付与する運用が可能になります。入退社や異動に伴うアカウントの管理負荷を抑えたい組織にとって、有用な機能です。なお、より高度なID管理(SCIMによるプロビジョニング自動化や詳細な監査ログなど)は、上位のEnterpriseプランで提供される機能となります。

共有プロジェクトと職場ツール用コネクター

Teamプランでは、チームでの情報共有・コラボレーションを支える機能も充実しています。

  • プロジェクトやナレッジベースを通じたチーム内での共有・コラボレーション
  • エンタープライズ検索機能による、組織横断での知識アクセス
  • 職場ツール用コネクター(Google Drive、Gmail、Google Calendar、GitHub、Microsoft 365、Slack)

エンタープライズ検索機能は、あらかじめ最適化された検索指示で構成された専用の検索プロジェクトを提供し、組織メンバーへの自動プロビジョニングにも対応しています。Slack・Microsoft 365・カスタムコネクタを横断して検索できるため、社内に散在する情報をClaude経由で統一的に参照できる環境を構築できます。日常的に使う業務ツールとの連携がスムーズな点は、チーム導入ならではのメリットといえるでしょう。

Claude Teamプランの始め方【契約から運用開始まで】

Claude Teamプランは、料金体系や機能を理解しただけでは契約に進めません。実際の申し込み画面では、個人向けプランとは異なる要件やフローが用意されているため、事前に手順を把握しておくとスムーズです。ここでは、サインアップに必要な要件から、新規組織の作成、既存の個人アカウントからのアップグレードまでを時系列で整理します。

サインアップに必要な要件

Team プランの申し込みで最初につまずきやすいのが、メールアドレスの制約です。Anthropicのヘルプセンターによると、アカウント作成者はビジネスメールアドレスを使う必要があり、次のようなパブリックドメインのメールアドレスは登録できません。

  • @gmail.com
  • @yahoo.com
  • @hotmail.com

これは作成者本人だけでなく、招待されるメンバー全員にも適用されるルールです。すべてのチームメンバーは、組織で許可されたメールドメインのいずれかを持つメールアドレスでなければ招待を受けられません。個人のフリーメールでClaudeを使っていた社員がいる場合は、招待前に会社ドメインのメールアドレスを用意してもらう必要があります。

情シス担当者としては、この段階で「どのメールドメインを組織の許可ドメインとして登録するか」を決めておくと、後の招待作業が滞りません。特に複数ドメインを保有する企業(グループ会社や海外拠点がある場合など)は、招待対象者のメールドメインを事前に洗い出しておくことをおすすめします。

新しいTeam組織を作成する手順

まだAnthropicのアカウントを持っていない、あるいは新規にTeam組織を立ち上げたい場合の流れは次のとおりです。

  1. claude.ai/login にアクセスする ログイン画面から仕事用メールアドレスを入力します。ここで前述のビジネスメールアドレス要件が適用されます。
  2. オンボーディングプロンプトに従う ログイン後に表示される案内に沿って進めると、プラン選択の画面が出てきます。
  3. Team プランを選択する Standard・Premiumいずれかのシートタイプ、および月払い・年払いの請求間隔を選び、契約人数(最低2人)を入力します。

この手順を踏むと、個人アカウントとは別に「組織」としてのClaudeアカウントが作成されます。組織作成後は、管理コンソールからメンバーの招待やシートタイプの割り当てを行っていく流れになります。

個人のFree/Pro/MaxプランからTeamへアップグレードする方法

すでにFree・Pro・Maxのいずれかで個人契約をしている担当者が、そのままTeamプランへ移行したいケースも多いはずです。この場合の手順は次のとおりです。

  1. 個人アカウントにサインインする 普段使っているFree・Pro・Maxのアカウントでログインします。
  2. claude.ai/upgrade にアクセスする アップグレード専用のページから手続きを進めます。
  3. 画面の案内に従ってTeamを作成する Standard/Premiumのシートタイプや請求間隔を選択し、Team組織の作成を完了させます。

ここで押さえておきたいのは、Teamプランへアップグレードすると新しいClaude組織が作成されるという点です。既存の個人アカウント(Free・Pro・Max)はそのまま別のアカウントとして残り、自動的にTeam組織に統合されるわけではありません。つまり、個人契約時のプロジェクトやチャット履歴をそのままTeam組織に引き継ぐ設計にはなっていないため、業務で使っていた重要な会話やナレッジがある場合は、移行前に整理・共有プロジェクトへの再構築を検討しておくと安心です。

社内展開の際は、まず情シス担当者や責任者がTeam組織を作成し、その後にメンバーを順次招待していく流れが一般的です。招待時にメールドメインの制約に引っかからないよう、事前に周知しておくと導入がスムーズに進みます。

Pro・Enterpriseとの違いとTeamプランが向いているケース

Claudeの法人利用を検討する際、多くの担当者が迷うのが「Proプランを個人で契約させ続けるべきか」「それともTeamプランに移行すべきか」、そして「Teamのままでよいのか、Enterpriseまで見据えるべきか」という判断です。ここでは機能の一覧比較ではなく、どちらを選ぶべきかの判断軸に絞って整理します。

Proプランとの違いは「管理・請求の一元化」

TeamプランのStandardシートは、Proプランのすべての機能を含んだ上で管理系の機能が上乗せされる構成になっています。つまり、AIモデルへのアクセスやClaude Code、Cowork、プロジェクト機能といった「使う人にとっての体験」自体は、ProもTeam(Standard)も大きくは変わりません。

両者の本質的な違いは、組織として管理・統制できるかどうかという点にあります。

  • 契約・請求の単位が個人か組織か:Proは個人単位の契約であり、利用料金もメンバー個人のクレジットカードなどに紐づきます。一方Teamは組織単位の契約で、複数メンバー分の費用を一つの請求にまとめて管理できます。
  • 管理コンソールの有無:Teamでは管理ツールと請求管理の機能が利用でき、誰がどのシートを使っているか、組織全体の利用状況を管理者が把握できます。Proにはこうした管理者向けの一元管理の仕組みはありません。
  • ID管理の仕組み:TeamにはSSO・JITプロビジョニング・ロールベースの権限設定が備わっており、社員の入退社や異動に応じたアカウント管理を組織側でコントロールできます。個人契約のProではこうした運用は基本的に想定されていません。
  • 職場ツールとの連携:Google Drive、Gmail、Google Calendar、GitHub、Microsoft 365、Slackといった職場ツール用コネクターや、複数のツール横断で検索できるエンタープライズ検索機能は、Teamプラン以上で利用できる機能です。

すでに社内の複数メンバーがそれぞれProやMaxを個人契約している場合、機能面での不満は少なくても、「費用が個人の経費精算に散らばって全体像が見えない」「退職者のアカウントが放置される」といった管理上の課題を抱えているケースが少なくありません。こうした課題を感じ始めた時点が、Proから Teamへの移行を検討すべきタイミングといえます。逆に、契約者が実質1〜2名で、費用管理や権限統制のニーズがまだ薄い段階では、無理にTeamへ移行せずProのまま様子を見るという判断も合理的です。

Enterpriseへの移行が必要になるライン(150シート超・高度な統制要件)

Teamプランは最大150シートまでをサポートする設計になっており、組織の成長によって150シートを超える必要が生じた場合はEnterpriseプランへアップグレードできる仕組みになっています。したがって、まず単純な人数の面での境界線は「150シートを超えるかどうか」です。

ただし、TeamとEnterpriseの違いは人数の上限だけではありません。両者を分けるもう一つの軸が、ユーザー管理と監査の精度です。

Teamプランにも、SSOやJITプロビジョニングによる中央管理の仕組みはすでに備わっています。中小規模の組織であれば、この管理機能で十分に運用できるケースが大半です。一方でEnterpriseプランでは、これに加えてSCIM(IDプロビジョニングの自動化)や、より詳細な監査ログといった、統制を強化するための機能が加わります。人事システムと連携してアカウントの作成・削除を自動化したい場合や、利用状況を厳密に監査する必要がある業界・組織の場合は、シート数が150に満たなくてもEnterpriseの検討対象になり得ます。

まとめると、Teamプランが向いているのは次のようなケースです。

  • 組織の規模が2〜150名程度で、当面150シートを超える見込みが薄い場合
  • 費用や利用状況を組織として一元管理したいが、SCIM連携のような高度な自動化までは求めていない場合
  • SSOや基本的な権限設定による統制で、セキュリティ要件を満たせる場合

反対に、150シートを超える規模への拡大が見えている、あるいは監査ログやIDプロビジョニングの自動化など、より高度な統制要件がある組織は、Teamプランを入り口としつつ早めにEnterpriseプランへの移行を視野に入れておくのが現実的な進め方です。

Claude Teamプランのコスト試算【人数・シート構成別】

ここまでの料金体系・使い分けの考え方を踏まえて、実際に自社規模で導入した場合にどれくらいのコストがかかるのかを試算してみます。Standardシートは月額$25/メンバー(月払い)・$20/メンバー(年払い)、Premiumシートは月額$125/メンバー(月払い)・$100/メンバー(年払い)という料金体系(Anthropicヘルプセンター)をもとに、代表的な人数・シート構成パターンで具体的な金額を確認していきましょう。

なお、Teamプランの契約は最低2人のメンバーが必要という条件があるため、最小構成は「2名・Standardシート」からのスタートになります。

最小構成(2名・Standardのみ)の場合

Teamプランを最も小さく始める場合、2名全員をStandardシートで契約するパターンが基本形です。

  • 月払いの場合:$25×2名=月額$50
  • 年払いの場合:$20×2名=月額$40(年間$480)

月払いと年払いでは、2名という少人数構成でも月額で$10、年間換算では$120の差が生まれます。これは年払いのほうがメンバー1人あたり$5安いという料金差(前セクションで触れた月払い・年払いの価格差)がそのまま反映された結果です。

小規模なチームでまずTeamプランを試してみたい、という場合はこの最小構成が入口になります。管理コンソールによる請求の一元化やSSO・JITプロビジョニングといった管理機能は2名構成でも利用できるため、少人数の部署単位でも「個人のPro契約が乱立して費用が見えにくい」という課題を解消する選択肢になり得ます。

ただし、Standardシートの使用量制限はProプランの1.25倍にとどまるため、コーディングタスクなどでClaude Codeを頻繁に使うメンバーがいる場合は、次に紹介する混在構成も検討する価値があります。

Standard/Premium混在構成の試算例

実際の組織では、全員が同じ使用量を必要とするわけではありません。資料作成やチャット中心の利用が多いメンバーはStandardシートで十分な一方、Claude Codeでの開発タスクや大量のドキュメント処理を日常的に行うパワーユーザーには、Proプランの6.25倍の使用量を提供するPremiumシートを割り当てる、という混在運用が可能です。

たとえば10名規模のチームで「Standard8名+Premium2名」という構成にした場合の月額(月払い)は次のようになります。

  • Standard:$25×8名=$200
  • Premium:$125×2名=$250
  • 合計:月額$450

同じ構成を年払いにすると、以下の通りです。

  • Standard:$20×8名=$160
  • Premium:$100×2名=$200
  • 合計:月額$360(年間$4,320)

月払いと年払いの差は月額で$90、年間換算では$1,080に達します。人数とPremiumシートの比率が増えるほど、月払い・年払いの差額も大きくなる点は、コストを試算する際に見落としやすいポイントです。

このように、Teamプランのコストは「人数」「Standard/Premiumの配分」「支払いサイクル」という3つの変数の掛け合わせで決まります。稟議や予算策定の際は、まず自社のメンバーそれぞれの利用シーンを洗い出し、どのくらいの割合をPremiumシートにする必要があるかを見極めたうえで、上記のような試算式に当てはめて概算を出すことをおすすめします。

なお、ここで示した金額はAnthropicの公式ヘルプセンターに記載された米ドル建て価格であり、円換算額は為替レートによって変動します。稟議書などに円建てで記載する際は、申込時点のレートで改めて換算した金額を使うようにしてください。

まとめ

Claude Teamプランは、2名以上150名以下の組織を対象とした法人向けプランで、2026年のアップデートにより最低契約人数が5名から2名へと緩和されました。料金はStandardシート(月額$25〜$20)とPremiumシート(月額$125〜$100)で構成され、使用量倍率に応じて組織内で混在させることができます。Proプランの全機能に加え、管理コンソール・SSO・職場ツール用コネクターなどチーム運用に必要な機能が備わっており、150シートを超える規模や高度な監査要件が生じた段階でEnterpriseへの移行を検討するのが現実的な進め方です。自社の人数構成とメンバーごとの利用シーンを洗い出し、Standard/Premiumの配分を試算したうえで、claude.ai/upgradeから導入を進めてみてください。

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