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Claude Skillsとは?使い方と作り方

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株式会社Global Design Factory 代表取締役 高橋 遼

株式会社Global Design Factory 代表取締役

高橋 遼

北海道大学工学部でAIによる自然言語処理を研究。P&Gにてビッグデータ解析・消費者分析を担当した後、伊良コーラのマーケティング責任者を経て、現在は株式会社Global Design Factory代表取締役として、中小企業を中心にAIを活用した業務効率化・自動化を支援。

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Claude Skillsとは?使い方と作り方

Claude Skills(スキル)は、仕事の手順やノウハウを「SKILL.md」というファイルを含むフォルダにまとめておき、Claudeが必要な場面でだけ読み込んで使う機能です。claude.ai(Web版・デスクトップアプリ)ではFree・Pro・Max・Team・Enterpriseのすべてのプランで使え、「Customize > Skills」でオンにしたり、自作スキルをZIPでアップロードしたりします。Claude Codeではフォルダを~/.claude/skills/などに置くだけで使え、こちらはPro以上の有料プランかAPI(Console)のアカウントが必要です。まずはclaude.aiで標準のスキルを試し、繰り返す作業が見つかったらSKILL.mdを1つ書いてみるのが近道です。

Claude Skillsとは?まず押さえる4つの答え

Anthropicのヘルプセンター「What are skills?」では、スキルを「Claudeが動的に読み込んで、専門的なタスクの成果を高めるための、指示・スクリプト・リソースのフォルダ」と説明しています。ブランドガイドラインに沿った資料作成や、自社の手順どおりのデータ分析など、同じやり方で繰り返したい作業をClaudeに覚えさせる仕組みです。

検索で「Claude Skills」を調べる人が知りたいことを、先にまとめます。

知りたいこと答え
何ができるか手順書・参考資料・スクリプトをまとめておくと、Claudeが依頼内容に合うスキルを自動で選んで使います。Claude Codeでは/スキル名で自分から呼び出すこともできます
claude.aiとClaude Codeの違いclaude.aiは設定画面でオン・オフし、自作スキルはZIPでアップロードします。Claude Codeはフォルダを決まった場所に置くだけです。claude.aiで有効にしたスキルは、同じアカウントでサインインしたClaude Codeにも同期されます
作り方フォルダを作り、nameとdescriptionを書いたYAMLフロントマターとMarkdownの手順で、SKILL.mdを書きます
どのプランで使えるかclaude.aiはFreeを含む全プランで使えます(コード実行の設定が必要)。Claude CodeはPro・Max・Team・Enterprise・Consoleのアカウントで使えます。APIではコード実行ツールと組み合わせて使います

スキルの形式は「Agent Skills」というオープン標準としてagentskills.ioで公開されています。Anthropicは2025年12月18日の記事「Skills for organizations, partners, the ecosystem」でこの標準化と、組織向けの一括配布、パートナー製スキルのディレクトリを発表しました。同じ標準を採用したツールであれば、Claude向けに作ったスキルを他の環境でも使える設計です。

必要なときだけ読み込む仕組み(段階的開示)

スキルをたくさん登録しても重くならないのは、「段階的開示(progressive disclosure)」という読み込み方をしているためです。Claude APIドキュメントの「Agent Skills」では、次の3段階で説明されています。

  • レベル1:メタデータ(常に読み込み):フロントマターのnameとdescriptionだけが起動時に読み込まれます。1スキルあたり約100トークンです。
  • レベル2:指示(使うときに読み込み):依頼がdescriptionに合うと判断されたときに、SKILL.mdの本文(目安は5,000トークン未満)が読み込まれます。
  • レベル3:リソースとコード(必要になったときだけ):同梱した参考資料は読まれたときだけ、スクリプトは実行結果だけがコンテキストに入ります。

Claudeは主にdescriptionを見て「このスキルを使うか」を判断します。後で説明するSKILL.mdの書き方で、descriptionがいちばん大事になるのはこのためです。

スキルの4つの種類

ヘルプセンターでは、スキルを作り手と配り方で4種類に分けています。

  • Anthropicスキル:Anthropicが作成・保守する標準スキルです。Excel・Word・PowerPoint・PDFの作成や処理が該当し、依頼に応じてClaudeが自動で使います。
  • カスタムスキル:ユーザーや組織が自分の業務向けに作るスキルです。
  • 組織がプロビジョニングしたスキル:Team・Enterpriseプランで、組織の所有者(Owner)が全員向けに配布するスキルです。
  • パートナースキル:Notion・Figma・Atlassianなどのパートナーが作り、スキルのディレクトリで提供しているスキルです。各社のMCPコネクタと組み合わせて使う前提で作られています。

claude.ai(アプリ)とClaude Codeでの使い方の違い

同じ「スキル」でも、claude.aiとClaude Codeでは登録の仕方と使える機能が違います。

項目claude.ai(Web・デスクトップアプリ)Claude Code
登録の仕方「Customize > Skills」でオン・オフ。自作はZIPでアップロード~/.claude/skills/や.claude/skills/にフォルダを置く
Anthropicの文書スキル(Excel・Word・PowerPoint・PDF)使える同梱されない(代わりに/claude-apiなどのバンドルスキルが入っている)
呼び出し方依頼内容に応じてClaudeが自動で使う自動に加えて/スキル名で直接呼び出せる
使えるフロントマターname・descriptionなどの標準項目標準項目に加え、引数や呼び出し制御などClaude Code独自の項目
共有Team・Enterpriseで同僚への共有や組織への公開ができるリポジトリにコミット、またはプラグインで配布
必要なプランFree・Pro・Max・Team・EnterprisePro・Max・Team・Enterprise・Console

APIドキュメントは、カスタムスキルは環境をまたいで自動では同期されず、claude.aiに登録したスキルをAPIで使うには別にアップロードが必要だとしています。ただし、claude.aiで有効にしたスキルは、同じアカウントでサインインしたClaude Codeのターミナルに同期されます。Claude Codeの公式ドキュメントによると、この同期にはpdfやxlsxなどのAnthropicスキルも含まれます。

どのプランで使えるか

ヘルプセンターの「Use skills in Claude」によると、スキルはFree・Pro・Max・Team・Enterpriseの各プランで使えます。条件は「コード実行」が有効になっていることで、スキルはコードの実行環境の上で動きます。

プランスキルを使う自作スキルのアップロード共有・組織配布Claude Codeで使う
Free可可不可不可
Pro・Max可可不可可
Team可(組織レベルで既定で有効)可(所有者が禁止できる)可可
Enterprise所有者が有効にすれば可可(所有者が禁止できる)可可

Claude Codeについては、Claude Codeの公式ドキュメント(セットアップ)が「Pro・Max・Team・Enterprise・Consoleのいずれかのアカウントが必要で、無料のclaude.aiプランには含まれない」と明記しています。各プランの料金はClaudeの料金ページで確認でき、Proは月20ドル(年払いなら月17ドル相当)、TeamのStandardは1席あたり月25ドル(年払いなら月20ドル)です。Claude Codeの料金と始め方はClaude Codeの料金と使い方で詳しく扱っています。

SKILL.mdの書き方(共通の基本)

どの環境でも、スキルの中身は「SKILL.mdを含むフォルダ」です。SKILL.mdは、1行目から始まる---で挟んだYAMLフロントマターと、その下のMarkdown本文でできています。

---
name: meeting-notes
description: 会議のメモを社内の議事録フォーマットに整える。「議事録にして」「会議メモをまとめて」と頼まれたときに使う。
---

## 手順

1. 参加者・日時・議題を冒頭に書く
2. 決定事項と宿題(担当者・期限)を分けて箇条書きにする
3. 結論が出なかった論点は「持ち越し」として最後にまとめる

書くときのポイントは次の3つです。

  • descriptionに「何をするか」と「いつ使うか」の両方を書く:Claudeはこの文で使うかどうかを判断します。実際の依頼文に近い言葉を入れると呼び出されやすくなります。
  • 1つのスキルに1つの目的:ヘルプセンターは、何でもこなす大きなスキルより、目的ごとに分けた小さなスキルのほうがうまく組み合わさるとしています。Claudeは複数のスキルを自動で組み合わせて使えます。
  • 長い資料は別ファイルに分ける:SKILL.mdからは「詳細はreference.mdを参照」のように案内し、資料本体は同じフォルダに置きます。Claude Codeの公式ドキュメントは、SKILL.mdを500行未満に抑えるよう勧めています。

環境ごとの制約

フロントマターの制約は、使う環境によって少しずつ違います。

環境namedescription使える項目
claude.ai64文字以内200文字以内標準項目(name・description・license・compatibility・metadata・allowed-tools)
Claude API64文字以内。英小文字・数字・ハイフンのみ。「anthropic」「claude」は使えない1,024文字以内同上
Claude Code省略可(省略時はフォルダ名)推奨。when_to_useと合わせて一覧では1,536文字で切り詰め標準項目+Claude Code独自の項目

claude.aiの制約はヘルプセンターの「How to create custom skills」によるもので、フォルダ名をスキル名と一致させることも求められています。Claude Code向けに書いたargument-hintなどの独自項目が入ったままclaude.aiやAPIにアップロードすると、「Unexpected key(s)」というエラーで失敗します。複数の環境で使い回すなら、nameは英小文字とハイフンで付け、標準項目だけで書いておくのが安全です。

claude.aiでスキルを使う・作る

claude.aiでは、ファイルを置く代わりに設定画面でスキルを管理します。画面の項目名はヘルプセンターの英語表記です。

スキルを有効にする

  1. コード実行を有効にする:Free・Pro・Maxは「Settings > Capabilities」で「Code execution and file creation」をオンにします。Team・Enterpriseは、組織の所有者が「Organization settings > Plugins & skills」の「Policy」タブで「Cloud code execution and file creation」と「Skills」をオンにします(Teamは組織レベルで既定で有効です)。
  2. 「Customize > Skills」を開きます。デスクトップアプリではサイドバーの「Customize」から開けます。
  3. 使いたいスキルのスイッチをオンにします。

Excel・Word・PowerPoint・PDFのAnthropicスキルは、コード実行がオンであれば呼び出し操作は要りません。たとえば「第3四半期の結果をまとめたPowerPointを作って」と頼むと、ClaudeがPowerPointのスキルを使います。パートナー製などのスキルは、「Customize」の「Skills」で「+」から「Browse skills」を選ぶと、ディレクトリで探せます。

自作スキルをアップロードする

  1. SKILL.mdを入れたフォルダを、フォルダごとZIPに圧縮します。ZIPを開いたときにスキルのフォルダが最上位に来る形にし、ファイルをZIPの直下に並べないようにします。
  2. 「Customize > Skills」で「+」を押し、「+ Create skill」を選びます。
  3. 「Upload a skill」を選び、ZIPをアップロードします。
  4. 一覧に追加されたスキルをオンにし、呼び出されるはずの依頼をいくつか試します。

ヘルプセンターは、Claudeの思考過程を見てスキルが読み込まれているかを確かめ、使われないときはdescriptionを直すよう勧めています。なお、ヘルプセンターではファイル名を「skill.md」と小文字で表記していますが、Claude CodeとAPIのドキュメントは「SKILL.md」です。両方で使うならSKILL.mdにしておくと迷いません。

画面操作を録画してスキルを作る

ヘルプセンターによると、Mac版ClaudeのCoworkでは、作業の様子を録画してClaudeにスキルを作らせることもできます。「Customize > Skills」の「Add」から「Record your screen」を選ぶか、入力欄の「+」から「Record a skill」を選び、いつもどおり作業して「Done」を押すと、Claudeがスキルを提案します。録画は約10分までで、使えるのはPro・Max・Teamプランです(チャット、Windows、Free・Enterpriseプランでは使えません)。録画中は画面と音声がすべて記録されるため、パスワードや機密情報を表示しないよう注意が書かれています。

同僚に共有する・組織に公開する(Team・Enterprise)

Team・Enterpriseでは、自作スキルを特定の同僚やグループ(グループはEnterpriseのみ)に共有できます。「Customize > Skills」でスキルの「…」メニューから「Share」を選びます。共有されたスキルは閲覧専用で、受け取った側は自分でオンにして使います。

組織全体で使えるようにしたい場合は、スキルを開いて「Publish to org」を押し、組織のライブラリに公開します。組織の設定によっては所有者のレビューを経てから公開されます。

Microsoft 365のアドインでも使える

ヘルプセンターによると、Claudeの設定で有効にしたスキルは、Claude for Excel・PowerPoint・Word・Outlookのアドインでも使えます。サイドバーで/を入力してスキルを選ぶか、作業内容を伝えればClaudeが該当するスキルを使います。

Claude Codeでスキルを作る手順

Claude Codeでは、SKILL.mdを入れたフォルダを決まった場所に置くだけで使えます。以下はClaude Code公式ドキュメント「Extend Claude with skills」に沿った内容です。Claude Code自体の導入はClaude CodeのOS別インストール手順を参照してください。

公式ドキュメントは、スキルを作るタイミングとして「同じ手順をチャットに何度も貼り付けているとき」や「CLAUDE.mdの一部が手順に育ってきたとき」を挙げています。

スキルの置き場所

種類パス読み込まれる範囲
Enterprise管理設定ディレクトリ内の.claude/skills/<skill-name>/SKILL.md組織の全ユーザー
Personal(個人用)~/.claude/skills/<skill-name>/SKILL.mdそのマシンの自分のすべてのプロジェクト(Coworkとクラウドセッションは除く)
Project(プロジェクト用).claude/skills/<skill-name>/SKILL.mdそのリポジトリでのセッション。コミットすればチームで共有できる
Nested(サブディレクトリ)<subdir>/.claude/skills/<skill-name>/SKILL.mdそのサブディレクトリ以下で始めたセッション(モノレポ向け)
Plugin<plugin>/skills/<skill-name>/SKILL.mdプラグインが有効な場所。/plugin-name:skill-nameで呼び出す
claude.aiアカウントclaude.aiで有効にしたスキルCowork、クラウドセッション、同じアカウントでサインインしたターミナル

置き場所まわりの仕様で押さえておきたいのは次の点です。

  • 同名スキルの優先順位:Enterprise、Personal、Projectの順に優先されます。.claude/commands/のファイルと同名のスキルがあれば、スキルが優先されます。
  • 編集はその場で反映:スキルの追加・編集・削除は再起動なしで反映されます。起動時に無かった最上位の.claude/skills/を新しく作った場合は/reload-skillsを実行します。
  • 使えない名前がある:synced(claude.aiから同期したスキルの保存先)と、anthropic-skillsで始まる名前は予約されていて、自作スキルには使えません。

ステップ1:フォルダとSKILL.mdを作る

個人用スキルなら、次のようにフォルダを作ります。

mkdir -p ~/.claude/skills/summarize-changes

フォルダ内にSKILL.mdを作ります。公式ドキュメントの例を日本語にすると次のとおりです。

---
description: 未コミットの変更内容を要約し、リスクのある箇所を指摘する。「何を変えた?」「コミットメッセージを考えて」「差分をレビューして」と頼まれたときに使う。
---

## 現在の変更

!`git diff HEAD`

## 指示

上の変更を2〜3個の箇条書きで要約し、エラー処理の漏れ、ハードコードされた値、更新が必要なテストなど、気づいたリスクを列挙する。差分が空の場合は、未コミットの変更はないと伝える。

!`git diff HEAD`の行は「動的コンテキスト注入」というClaude Code独自の書き方です。Claudeがスキルを読む前にClaude Codeがコマンドを実行し、その出力で行を置き換えます。コマンド名はフォルダ名(またはフロントマターのname)で決まり、この例なら/summarize-changesで呼び出せます。

ステップ2:フロントマターで動きを決める

Claude Codeでは、標準項目に加えて次のような項目が使えます。すべて任意ですが、descriptionは書くことが推奨されています。

フィールド役割
name/メニューに出るコマンド名。省略時はフォルダ名
description何をするスキルで、いつ使うか。自動で呼び出すかの判断材料
when_to_use呼び出す場面の補足(依頼文の例など)
argument-hint/arguments引数のヒント/$nameで参照する名前付き引数
disable-model-invocationtrueでClaudeによる自動呼び出しを止め、/名前のときだけ動かす
user-invocablefalseで/メニューから隠し、Claudeだけが使う背景知識にする
allowed-tools/disallowed-toolsスキルを使う間、確認なしで使えるツール/使わせないツール
model/effortスキル実行時のモデルや推論の度合いを上書きする
context/agentcontext: forkでサブエージェントとして隔離して実行し、agentで種類を指定する
paths指定したパターンに合うファイルを扱うときだけ有効にする
hooksスキル呼び出し時に登録するフック

誰が呼び出せるかは次のように変わります。

設定自分で呼び出すClaudeが呼び出す
既定(指定なし)可可
disable-model-invocation: true可不可
user-invocable: false不可可

デプロイやコミットのように副作用のある作業は、disable-model-invocation: trueにして手動専用にしておくのが安全です。

ステップ3:引数を受け取る

本文に書いた$ARGUMENTSは、スキル名の後ろに入力した内容に置き換わります。位置で受け取るなら$0・$1(または$ARGUMENTS[0])を使います。

---
name: fix-issue
description: GitHubのIssueを番号指定で修正する
argument-hint: [issue-number]
disable-model-invocation: true
---

GitHub Issue $ARGUMENTS をコーディング規約に沿って修正してください。

/fix-issue 123と入力すると、Claudeは「GitHub Issue 123 をコーディング規約に沿って修正してください」という指示を受け取ります。

ステップ4:テストして直す

  • 自然な依頼で試す:descriptionに合う依頼(例:「何を変えた?」)で、自動で呼び出されるかを確かめます。
  • /スキル名で直接呼び出す:本文の指示どおりに動くかを確かめます。

前者はdescriptionの確認、後者は本文の確認です。効果をきちんと比べたい場合は、公式マーケットプレイスのskill-creatorプラグインで、スキルあり・なしの結果を比べる評価をClaude Codeの中で回せます。

/plugin install skill-creator@claude-plugins-official

Claude Codeには/code-review・/debug・/batch・/loop・/claude-apiなどのバンドルスキルが最初から入っているので、書き方の参考にもなります。プラグインでスキルをまとめて配布する方法はClaude Codeプラグインの導入方法とおすすめで紹介しています。

claude.aiのスキルをClaude Codeでも使う

claude.aiで有効にしたスキルは、同じアカウントでサインインしたClaude Code(ターミナル)でも読み込まれます。自分で作ったスキルや、組織の所有者がプロビジョニングしたスキルも対象です。ヘルプセンターと公式ドキュメントによると、仕様は次のとおりです。

  • Claude Code v2.1.273以降が必要です。
  • /skillsを実行すると、「claude.ai sync」の下に同期されたスキルが表示されます。
  • セッション開始時に~/.claude/skills/synced/へダウンロードされ、その後は約10分ごとに変更が確認されます。
  • 同期は一方向で、Claude Code側で編集してもclaude.aiには反映されません。変えたいときはclaude.ai側を直します。
  • APIキーでサインインしている場合や、Amazon Bedrockなどのクラウド経由で使っている場合は同期されません。
  • 止めたいときは、Claude Codeのユーザー設定でsyncClaudeAiSkillsをfalseにします。

ローカルに同じ名前のスキルがある場合、同期したスキルは/anthropic-skills:<名前>という長い名前で呼び出します。また、同期したスキルの!`コマンド`は、手元のマシンでは実行されません。

組織でスキルを配布・管理する

チームで同じ手順を使わせたいときは、個々のメンバーに任せず、組織として配布・統制する仕組みを使います。

claude.ai(Team・Enterprise)

ヘルプセンターの「Provision and manage skills for your organization」によると、組織の所有者は次のことができます。

  • 一括配布(プロビジョニング):「Organization settings > Plugins & skills」で「Add」を押し、スキルをアップロードまたは作成すると、組織全体ですぐ使えるようになります。配布したスキルは全員に既定で有効になり、各ユーザーは自分の分をオフにできますが、削除はできません。Enterpriseでカスタムロールを使っている場合は「Create skills」の権限が必要です。
  • ユーザーの作成を禁止:「Policy」タブで「User-created skills」をオフにすると、ユーザーによるアップロードを止め、配布したスキルだけを使わせられます。
  • 組織への公開ルール:ユーザーが「Publish to org」したときの扱いを「Requires review」(所有者の承認が必要)「Open」(そのまま公開)「Off」(公開不可)から選べます。既定はTeamが「Open」、Enterpriseが「Off」で、Enterpriseは2026年10月2日から「Requires review」に切り替わります。
  • スキルスキャン(Enterprise):ユーザーがアップロード・編集したサードパーティのスキルやプラグインに悪意のある内容がないかを、実行前にチェックします。2026年10月2日からは、設定を変えていないEnterprise組織で既定でオンになっています。スキャンは多くの場合1〜2分で終わり、ブロックされたスキルは使えません。

Claude Code

Claude Codeでは、管理設定ディレクトリにスキルを置く「Enterprise」の場所が最優先で読み込まれます。プロジェクトの.claude/skills/にコミットしてリポジトリ単位で共有したり、プラグインにまとめて複数のリポジトリへ配ったりもできます。権限ルールでSkillを拒否するとスキル全体を無効にでき、Skill(deploy *)のように書けば特定のスキルだけを拒否できます。

APIでスキルを使う

アプリケーションに組み込む場合は、Claude APIからスキルを使います。Claude APIドキュメントの「Using Agent Skills with the API」によると、Messages APIのcontainerパラメータでスキルを指定し、コード実行ツールと組み合わせます。1回のリクエストで指定できるのは最大20個です。

import anthropic

client = anthropic.Anthropic()

response = client.messages.create(
    model="claude-opus-5-5",
    max_tokens=4096,
    container={
        "skills": [{"type": "anthropic", "skill_id": "pptx", "version": "latest"}]
    },
    messages=[
        {"role": "user", "content": "再生可能エネルギーについてのプレゼン資料を作成してください"}
    ],
    tools=[{"type": "code_execution_20250825", "name": "code_execution"}],
)
  • Anthropicスキル:skill_idにpptx・xlsx・docx・pdfを指定し、typeはanthropicにします。
  • カスタムスキル:Skills API(/v1/skills)でアップロードし、発行されたskill_idをtype: customで指定します。アップロードしたスキルはワークスペースの全員が使えます。全ファイル合計(非圧縮)で30MB未満という上限があります。
  • 実行環境:ネットワークに接続できないサンドボックスで動き、実行中に追加のパッケージは入れられません。
  • ベータの終了:Skills APIはベータを終え、ベータ用のヘッダーは不要になっています。

APIの始め方や料金はClaude APIの使い方と料金で説明しています。

スキルが表示されない・使われないときの確認ポイント

claude.aiの場合

ヘルプセンターのトラブルシューティングでは、次の原因が挙げられています。

  • Skillsの項目が見当たらない・グレーアウトしている:コード実行がオフになっています。Free・Pro・Maxは「Settings > Capabilities」、Team・Enterpriseは所有者が「Organization settings > Plugins & skills」の「Policy」タブで確認します。
  • スキルを作成・アップロードできない:組織で「User-created skills」がオフになっているか、カスタムロールに「Create skills」の権限がありません。
  • アップロードに失敗する:ZIPのサイズ超過、フォルダ名とスキル名の不一致、SKILL.mdの欠落、名前や説明文に使えない文字が含まれている、のいずれかが主な原因です。
  • Claudeがスキルを使わない:スキルがオンになっているか、descriptionが使う場面をはっきり書いているかを確認します。「ブランドガイドラインのスキルを使ってプレゼンを作って」のように、依頼でスキルを名指しする方法もあります。

Claude Codeの場合

  • /スキル名で「Unknown command」と出る:Claude Codeのエラー一覧によると、入力した名前がそのセッションのどのコマンドにも一致しないときの表示です。名前の打ち間違いのほか、スキルを入れたプラグインが入っていない場合にも出ます。フォルダの場所と名前を確かめ、新しく作った最上位のスキル用ディレクトリなら/reload-skillsを実行します。
  • 起動時に「Not loaded: rename …」という通知が出て読み込まれない:anthropic-skillsで始まる名前は、claude.aiから同期したスキル用に予約されています。フォルダ名かnameを変えて再起動します。
  • 自動で呼び出されない:「What skills are available?」と聞いて一覧に出るかを確かめます。YAMLが壊れていると、/スキル名では動くのにdescriptionとの照合ができなくなります。--debug付きで起動するか、claude plugin validate ~/.claude/skillsでフロントマターを検査します。
  • 呼び出されすぎる:descriptionをより具体的にするか、disable-model-invocation: trueで手動専用にします。
  • 説明文が削られる:スキルが多いと、一覧に入りきらない説明文が省かれます。/doctorで一覧のコンテキスト消費を確かめ、使わないスキルを整理します。

Claude Codeの他機能との使い分け

Claude Codeには、スキル以外にもClaudeの動きを変える機能があります。Claude Code公式ドキュメントの「Extend Claude Code」をもとに整理すると次のとおりです。

機能読み込まれるタイミング向いている用途
CLAUDE.md毎セッション自動で「常にこうする」ルール、ビルドコマンド、コーディング規約
スキル必要なとき(自動または/名前)繰り返す作業手順、ときどき必要な参考資料
サブエージェント呼び出されたとき、別のコンテキストで大量のファイルを読む調査、並行作業
MCP接続したツールを使うとき外部サービスやデータへの接続
フック決まったイベントのたびに必ず編集後のlint実行、危険な操作の阻止
プラグイン(配布の仕組み)スキル・フック・MCPなどをまとめて配布
  • スラッシュコマンドとの関係:以前の.claude/commands/deploy.mdと.claude/skills/deploy/SKILL.mdは、どちらも/deployになり同じように動きます。既存のコマンドファイルはそのまま使えますが、新しく作るなら補足ファイルを持てるスキルが推奨されています。
  • CLAUDE.mdとの関係:常に知っておくべきことはCLAUDE.md、ときどき必要な資料や/名前で起動する手順はスキルに書きます。公式ドキュメントはCLAUDE.mdを200行未満に保ち、増えてきたら参考資料をスキルへ移すよう勧めています。
  • MCPとの関係:MCPは外部サービスにつなぐ「道具」、スキルはその道具の使い方を教える「手順」です。MCPでデータベースにつなぎ、スキルにスキーマとクエリのパターンを書く、という組み合わせが公式の例です。MCPの設定はClaude MCPの始め方と権限管理で説明しています。
  • フックとの関係:「.envを編集しない」のように毎回必ず守らせたいルールは、スキルに書いても「お願い」にとどまります。確実に止めたいならフックにします。

claude.aiでは、プロジェクトはその中のチャットで常に読み込まれる背景知識、カスタム指示はすべての会話に効く設定です。スキルは必要なときだけ有効になり、プロジェクトをまたいで使えるという違いがあります。

導入時のセキュリティ上の注意

スキルは指示とコードでClaudeに新しい動きをさせる仕組みなので、悪意のあるスキルを入れると、データの外部送信やプロンプトインジェクションにつながるおそれがあります。APIドキュメントは、自分で作ったものかAnthropicから入手したものなど、信頼できる提供元のスキルだけを使うよう求めています。出所の分からないスキルを使う場合は、SKILL.md・スクリプト・画像などの同梱ファイルをすべて確認し、想定外のネットワーク通信やファイル操作がないかを調べます。ヘルプセンターも、同僚から共有されたスキルであっても、有効にする前に中身を確認するよう勧めています。

Claude Codeでは、プロジェクトのスキルに書かれたallowed-toolsは、スキルを呼び出したターンで確認なしに使えるツールになります。他人のリポジトリでClaude Codeを動かす前に、コミットされているスキルのallowed-toolsと!`コマンド`を確かめておくと安心です。スキルの実例は、Anthropic公式のGitHubリポジトリanthropics/skillsで公開されています。

まとめ

Claude Skillsは、手順や資料をSKILL.md入りのフォルダにまとめ、必要なときだけClaudeに読み込ませる機能です。claude.aiではFreeを含む全プランで、コード実行をオンにして「Customize > Skills」から使い、自作スキルはZIPでアップロードします。Claude CodeではPro以上のアカウントで、~/.claude/skills/<名前>/SKILL.mdや.claude/skills/<名前>/SKILL.mdに置くだけで使え、/名前で呼び出せます。claude.aiで有効にしたスキルは、同じアカウントのClaude Codeにも同期されます。どの環境でも鍵になるのは、「何をするか」と「いつ使うか」を書いたdescriptionです。まずは自分が繰り返している作業を1つ選び、短いSKILL.mdから作ってみてください。

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