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Claude 3.5 Sonnetとは?特徴と2026年現在の後継モデル

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株式会社Global Design Factory 代表取締役 高橋 遼

株式会社Global Design Factory 代表取締役

高橋 遼

北海道大学工学部でAIによる自然言語処理を研究。P&Gにてビッグデータ解析・消費者分析を担当した後、伊良コーラのマーケティング責任者を経て、現在は株式会社Global Design Factory代表取締役として、中小企業を中心にAIを活用した業務効率化・自動化を支援。

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Claude 3.5 Sonnetとは?特徴と2026年現在の後継モデル

「Claude 3.5 Sonnet」という名前をどこかで見かけたものの、それが何であるか、今も使えるものなのかがよく分からないという方は少なくありません。実はこのモデルは2024年に登場し、当時のAI業界に大きなインパクトを与えた存在です。この記事では、Claude 3.5 Sonnetの基本情報や当時の性能、Artifacts・Computer useといった代表機能を整理したうえで、2026年8月現在の立ち位置と後継モデルへの発展の流れを詳しく解説します。読み終える頃には、過去のモデルとしての理解と、今からClaudeを使うならどれを選ぶべきかの判断がつくようになります。

Claude 3.5 Sonnetとは?基本情報と登場の背景

「Claude 3.5 Sonnet」という名前を見聞きしたことがあっても、それが具体的にいつ、どのような立ち位置で登場したモデルなのかは意外と知られていません。まずは基本情報から整理していきます。

リリースの経緯とAnthropicという開発元

Claude 3.5 Sonnetは、AI開発企業Anthropicが2024年6月20日に発表したモデルです。新たに展開される「Claude 3.5」モデルファミリーの第一弾として登場し、その後Amazon Bedrock経由でも利用可能になりました(AWS公式ブログ)。

Anthropicは、大規模言語モデル「Claude」シリーズを開発する企業で、AIの安全性と実用性を両立させることを重視した開発方針を掲げています。Claude 3.5 Sonnetは、その少し前に登場していた「Claude 3」ファミリーから約3か月というスピードでリリースされたモデルであり、当時としては非常に短いサイクルでのアップデートでした(AWS公式ブログ)。

このスピード感は、生成AI業界全体が競争の激しい局面にあったことを物語っています。2024年当時、OpenAIのGPT-4oやGoogleのGemini 1.5 Proといった競合モデルが次々と登場するなかで、Anthropicも性能とコストのバランスを追求したモデルを投入する必要がありました。Claude 3.5 Sonnetは、その戦略の中核を担うモデルとして位置づけられていたのです。

Claude 3ファミリーの中での位置づけ(Opus・Sonnet・Haiku)

Claude 3ファミリーは、用途に応じてインテリジェンス・速度・コストの組み合わせを選べるよう、次の3つのモデルで構成されていました(AWS公式ブログ)。

  • Opus:最も高い知能を持つ上位モデル。複雑なタスクや高度な推論を重視する場面向け
  • Sonnet:性能とコスト・速度のバランスを重視した中位モデル
  • Haiku:軽量・高速・低コストを重視したエントリーモデル

この3階層構造の中で、「Sonnet」という名前を持つモデルは中位モデルという立ち位置になります。Claude 3.5 Sonnetも例外ではなく、「Claude 3」シリーズにおけるSonnetの後継として、中位モデルでありながら実用性の高いバランス型モデルという位置づけで登場しました。

ただし後述するように、Claude 3.5 Sonnetは単なる「中位モデル」の枠を超え、当時の上位モデルであったClaude 3 Opusを性能面で上回る場面も多く見られたことが特徴です。詳しいベンチマーク結果や強みについては、次のセクションで具体的に見ていきます。

Claude 3.5 Sonnetの性能・強み

Claude 3.5 Sonnetが登場時に大きな注目を集めた最大の理由は、その性能の高さです。ここでは、当時公表されていたベンチマーク結果や視覚処理能力、そして2024年10月のアップグレードで何がどう強化されたのかを、事実ベースで整理します。

GPT-4o・Gemini 1.5 Proとのベンチマーク比較

Anthropicの発表によれば、Claude 3.5 Sonnetは学部レベルの知識を問う「MMLU」、大学院レベルの推論力を測る「GPQA」、コーディング能力を評価する「HumanEval」といった業界標準のベンチマークにおいて、ほぼすべての項目でOpenAIの「GPT-4o」やGoogleの「Gemini 1.5 Pro」を上回るパフォーマンスを示したとされています(AWS公式ブログ)。

当時、GPT-4oやGemini 1.5 Proはいずれも各社を代表するフラッグシップクラスのモデルでした。中位モデルという位置づけであるSonnetがこれらを上回る結果を示したことは、Claude 3.5 Sonnetの評価を大きく高める要因になりました。

さらに注目すべきは、Claude 3.5 Sonnetが先代の上位モデルであるClaude 3 Opusの性能を超えながら、Opusと比べて2倍の速度・5分の1のコストで動作するとされている点です(WEEL、AWS公式ブログ)。「上位モデルより速く、安く、しかも高性能」という組み合わせは、当時のAI業界において異例の評価ポイントでした。

画像・視覚情報の処理能力

Claude 3.5 Sonnetは、Anthropicによって「これまでで最も強力なビジョンモデル」と位置づけられていました。画像やグラフ、チャートといった視覚情報の解釈を測るビジョンベンチマークにおいて、Claude 3 Opusと比較して平均10%優れたパフォーマンスを発揮したことが公式に報告されています(AWS公式ブログ)。

こうした視覚処理能力の高さは、単に画像の内容を説明できるだけでなく、図表からデータを読み取って分析に活用したり、資料の内容を理解して要約したりといった実務的な用途にもつながる強みです。Anthropicが公式に挙げていた強み5分野(視覚処理と理解、ライティングとコンテンツ生成、カスタマーサポート、データ分析、コーディング)のうち、視覚処理はまさにClaude 3.5 Sonnetを特徴づける要素のひとつでした。

2024年10月のアップグレードで強化されたポイント

2024年10月22日、Claude 3.5 Sonnetはアップグレード版が公開され、性能面でさらなる進化を遂げました。特にソフトウェア開発の実力を測る「SWE-bench Verified」のスコアは33.4%から49.0%へと大きく向上しています(WEEL)。

加えて、実務的なタスク遂行能力を評価する「TAU-bench」でも、小売業界向けのシナリオで62.6%から69.2%、航空業界向けのシナリオで36.0%から46.0%へとスコアが伸びました(WEEL)。これらの数値は、Claude 3.5 Sonnetが単なる知識の豊富さだけでなく、複雑な業務プロセスを遂行する実践力においても強化されたことを示しています。

この結果、アップグレード版のClaude 3.5 SonnetはSWE-bench VerifiedのスコアにおいてOpenAIの「o1-preview」や専用のAIコーディングエージェントを上回ったとされており(WEEL)、コーディング支援分野における存在感を大きく高めることになりました。

Artifacts・Computer useでできること

Claude 3.5 Sonnetが登場と同時に注目を集めた理由のひとつが、単なる「賢い対話」を超えた新機能の存在です。ここでは、この世代を象徴する2つの機能「Artifacts」と「Computer use」について、それぞれ何をするための機能なのかを整理します。

Artifacts機能とは何か

Artifactsは、Claude.aiのWebアプリに導入されたプレビュー機能です。Claudeにコードや文書、図表などのコンテンツ生成を依頼すると、その結果をチャット画面とは別のウィンドウにリアルタイムで表示し、その場で編集できるようになりました。

それまでのチャットAIは、生成物がテキストの流れの中に埋もれてしまい、内容を確認したり手直ししたりするのが手間でした。Artifactsはこの課題を解決するもので、次のような使い方が想定されます。

  • プログラムコードを生成しながら、動作結果を画面上で確認する
  • 提案書やレポートのドラフトを、本文と分けて編集・整形する
  • 図表やダイアグラムを生成し、視覚的に内容を把握する

会話と作業物を分離して管理できるようになったことで、Claude 3.5 SonnetはAIとの「対話」から「共同作業」へと使い方の幅を広げたモデルと位置づけられます。なお、機能自体の具体的な操作手順については後述の「始め方」のセクションで扱います。

Computer use(PC操作の自動化)とは何か

もう一つの目玉機能が「Computer use」です。これは2024年10月22日にAPI版Claude向けにベータリリースされた機能で、AIエージェントがカーソル操作・クリック・テキスト入力といったPC操作そのものを自動化できるようにするものです。

Computer useが特徴的なのは、人間がパソコンを操作するときと同じように、画面を認識しながらマウスとキーボードを操作する点です。これにより、専用のAPI連携が用意されていないソフトウェアやWebサービスに対しても、AIエージェントが人間の代わりに操作を代行できる可能性が広がりました。この機能は、生成AI開発元が公式にリリースした初のAIエージェント機能とされています。

実際にAsana、Canva、Cognition、DoorDash、Replit、The Browser Companyといった企業が導入・評価を行い、業務プロセスの自動化にどこまで活用できるかが検証されました。

またComputer useは公開後も改良が続けられ、2025年のバージョン0.3へのアップデートでは、スクロールやドラッグといった操作がより文脈に応じた「セマンティック操作」に更新され、安定度が約1.8倍向上したとされています。

このように、ArtifactsとComputer useはそれぞれ「作業物をその場で確認・編集する」機能と「PC操作そのものを代行する」機能という異なる役割を持ちながら、Claude 3.5 Sonnetを単なる回答生成AIから一歩進んだ「業務を進めるためのAI」へと位置づける存在になりました。あわせて、Google Docsとの連携や応答スタイルの選択機能なども段階的に追加され、実務での使いやすさが強化されていった点も、この世代のClaudeを特徴づけるポイントです。

Claude 3.5 Sonnetの料金プラン

Claude 3.5 Sonnetを利用する際の費用面は、大きく「ブラウザ・アプリ版」と「API版」の2つに分けて考えると分かりやすくなります。それぞれ想定される利用者が異なるため、目的に応じて選び方を整理していきます。

ブラウザ/アプリ版のプラン構成

Claude 3.5 Sonnetは、Anthropic公式のWebアプリやモバイルアプリから利用でき、個人ユーザー向けには無料プランと有料プランが用意される構成になっていました。ビジネスパーソンが日常的な問い合わせ対応や文章作成、コーディング補助などに使う場合、多くはこのアプリ版から始めることになります。

なお、無料プランの利用回数制限や具体的な上限数値については裏付けとなる情報が確認できなかったため、本記事では具体的な数字には触れません。一般論として、無料プランは利用量に一定の制限があり、より多くのやり取りや高度な機能を求める場合に有料プランへ移行する、という構成自体はAI系サービス全体に共通する枠組みと考えておくとよいでしょう。

APIとしての位置づけ・コスト優位性

Claude 3.5 Sonnetのもう一つの利用形態が、開発者向けのAPIです。Claude 3.5 Sonnetは、Anthropic公式のAPIに加えて、Amazon Bedrock(AWS)やVertex AI(Google Cloud)といった主要クラウドプラットフォームからも利用できる位置づけにありました。自社システムに組み込んでカスタマーサポートやデータ分析の自動化に活用したい企業にとっては、この複数プラットフォームでの提供が導入しやすさにつながっていたといえます。

コスト面で特に注目すべきは、当時の上位モデルであったClaude 3 Opusとの比較です。AWS公式ブログによれば、Claude 3.5 SonnetはOpusと比べて約80%低コスト、つまり5分の1程度の料金で利用できるとされていました。しかも性能面ではOpusを上回りながら、速度は約2倍という優位性も同時に持ち合わせていたとされています。

つまりClaude 3.5 Sonnetは、「上位モデル並み、あるいはそれ以上の性能を、より低コスト・高速に使える中位モデル」という立ち位置を、コスト面からも裏付けていたモデルだったといえます。なお、具体的なドル単位のAPI料金表については裏付けが取れなかったため、本記事では相対的なコスト優位性の紹介にとどめます。実際の利用を検討する場合は、後述する後継モデルの料金体系も含めて公式情報を確認することをおすすめします。

Claude 3.5 Sonnetの始め方・基本的な使い方

Claude 3.5 Sonnetを使ってみたい場合、まず押さえておきたいのは利用できる窓口が複数あるという点です。Anthropic公式のWebアプリ・モバイルアプリのほか、API、さらにはAmazon BedrockやGoogle CloudのVertex AIといったクラウドサービス経由でも利用が可能とされています。個人でまず試してみたい場合はWebアプリやモバイルアプリから、業務システムに組み込みたい場合はAPIやクラウド経由での利用を検討するのが基本的な流れです。

基本的な利用の流れ

具体的な画面の項目名や操作手順の詳細については裏付けが取れていないため、ここでは一般的なチャットAIサービスと共通する大まかな流れを紹介します。

  • 公式サイトへアクセスする:まずはAnthropicの公式Webサイト、またはClaudeのWebアプリにアクセスします。
  • アカウントを作成する:メールアドレスなどを使ってアカウントを作成します。既にAnthropicのアカウントを持っている場合は、そのままログインするだけで利用を始められます。
  • チャットを開始する:アカウント作成後は、チャット画面でメッセージを入力するだけでClaude 3.5 Sonnetとの対話が始まります。文章の作成依頼、質問応答、コードの生成依頼など、目的に応じて自由に指示を出せます。

APIから利用する場合は、開発者向けのコンソールでAPIキーを取得し、アプリケーションやシステムに組み込んで利用する形になります。AWSやGoogle Cloudといったクラウド経由で利用する場合も、それぞれのプラットフォームの管理画面からClaude 3.5 Sonnetを呼び出す設定を行う流れになります。すでに社内でAWSやGoogle Cloudを利用している企業であれば、既存の契約・権限管理の枠組みの中でClaude 3.5 Sonnetを導入しやすいというメリットがあります。

プランや料金は事前に確認しておくと安心

利用を始める前には、無料プランと有料プランでどこまでの機能が使えるのかを確認しておくのがおすすめです。無料プランの具体的な利用回数の上限などは公開情報として確認できていませんが、まずは無料の範囲で操作感を試し、業務での本格的な活用を検討する段階で有料プランやAPI利用への移行を検討するという進め方が現実的です。料金プランの詳しい枠組みについては前のセクションで触れた内容を参考にしてください。

なお、Artifacts機能やComputer useといった特徴的な機能の使い方については、利用開始後に実際にチャット画面や設定画面から触れて確認していく形になります。これらの機能の中身については別のセクションで解説していますので、始め方を押さえたら次はそちらもあわせて確認してみてください。

Claude 3.5 Sonnetのビジネス活用シーン

Claude 3.5 Sonnetは、公式にも複数の業務領域での活用が想定されたモデルです。ここでは、当時Anthropicが提示していた代表的な活用シーンを整理します。

カスタマーサポートでの活用

Claude 3.5 Sonnetは、複雑な問い合わせ対応や24時間対応が可能な水準の性能を持つとされていました。従来のFAQ型チャットボットでは対応が難しかった、文脈を踏まえた柔軟な回答や、複数の条件が絡む問い合わせにも対応できる点が期待されていた分野です。

  • 顧客からの複雑な質問への一次対応
  • 営業時間外を含めた24時間の問い合わせ受付
  • 過去のやり取りを踏まえた継続的な対話

これらは、コールセンターやサポート窓口の負荷軽減という文脈で語られることが多く、人手による対応が必要なケースを絞り込む「一次フィルター」としての活用も想定されていました。

データ分析での活用

データ分析の分野では、統計データのビジュアライゼーションや予測生成といった用途が公式に挙げられています。数値データをもとにグラフや図表を作成したり、傾向をもとにした予測を提示したりする用途は、Artifacts機能(前述)と組み合わせることで、生成した分析結果をその場で表示・編集できる点も強みとされていました。

  • 統計データの可視化(グラフ・チャートの生成)
  • 傾向をもとにした予測の生成
  • レポート作成の下支え

分析結果をすぐに図表として確認できるため、レポート作成やプレゼンテーション準備の効率化を狙う用途として想定されていた分野です。

コーディング支援での活用

コーディングは、Claude 3.5 Sonnet世代で特に強化が進んだ分野です。独自にコードを記述・編集・実行できる点が公式に挙げられており、単なるコード生成だけでなく、開発フローそのものを支援する方向性が示されていました。実際、2024年10月のアップグレードではコーディング関連のベンチマークスコアが大きく向上しており(詳細は前述のH2-2を参照)、ビジネス活用の観点でも開発支援ツールとしての期待が高まっていた時期です。

  • コードの記述・編集・デバッグ支援
  • 既存コードの説明・ドキュメント化
  • 開発フローの一部自動化(Computer useとの連携)

3分野に共通する活用の方向性

カスタマーサポート、データ分析、コーディングという3分野は、いずれも「人が時間をかけていた作業を、AIが下支えする」という共通の方向性を持っています。特にClaude 3.5 Sonnet世代では、Artifacts機能によって生成物をその場で確認・編集できるようになったこと、Computer useによって画面操作そのものをAIエージェントに任せられるようになったことが、業務活用の幅を広げる要因になっていました。

もっとも、これらはあくまで2024年当時に想定されていた活用シーンです。2026年8月現在では、より新しいモデルによって同様の業務がさらに高い精度・効率で実現できるようになっています。この点は次のセクションで詳しく整理します。

2026年現在のClaude 3.5 Sonnetの位置づけと後継モデル

これまで解説してきたClaude 3.5 Sonnetは、2024年6月の登場当初から高い評価を集め、同年10月のアップグレードでさらに性能を伸ばしたモデルです。しかし2026年8月現在の視点で見ると、Claude 3.5 Sonnetはすでに「現役の最新モデル」ではありません。Anthropicはこの2年余りの間に着実にモデルを世代交代させており、Claude 3.5 Sonnetは今では2世代以上前のポジションに位置しています。ここでは、その後継モデルへの発展の系譜を時系列で整理し、今からClaudeを使う場合にどれを選ぶべきかを考えます。

Claude 3.7 Sonnetへの進化(2025年2月)

Claude 3.5 Sonnetの直接の後継として登場したのが「Claude 3.7 Sonnet」です。2025年2月25日にAnthropicが発表したこのモデルは、安全性と性能を兼ね備えたハイブリッド型推論モデルとして位置づけられました。

最大の特徴は、新たに搭載された「拡張思考モード」です。これは、複雑な問題に対してモデルが内部でじっくり思考のステップを重ねてから回答を生成する仕組みで、Claude 3.5 Sonnet世代にはなかった推論能力の強化を意味します。

さらに同時期には、エージェント型のコーディングツール「Claude Code」もリリースされています。Claude 3.5 Sonnet世代の「Computer use」がPC操作の自動化に踏み出した第一歩だったのに対し、Claude Codeはコーディング領域に特化してエージェント機能をさらに推し進めたツールと捉えると分かりやすいでしょう。

つまりClaude 3.7 Sonnetは、Claude 3.5 Sonnetが示した「視覚処理」「コーディング」「エージェント的な操作」という方向性を、推論力の強化という形でさらに発展させたモデルといえます。

Claude Sonnet 5の登場(2026年7月)

そして2026年7月1日、Anthropicは中位価格帯モデルの最新版として「Claude Sonnet 5」を公開しました。これは記事執筆時点(2026年8月27日)から見て、わずか2か月ほど前に登場したばかりの新しいモデルです。

Claude Sonnet 5は、エージェント型コーディングのベンチマークで63.2%のスコアを記録しており、上位モデルである「Opus 4.8」に迫る性能を、より低コストで実現しているとされています。Claude 3.5 Sonnetが「Opusを超えつつ低コスト」という立ち位置で注目されたのと同じ構図が、世代を重ねてより高い水準で再現されている点が特徴的です。

このように、

  • Claude 3.5 Sonnet(2024年6月・10月)
  • Claude 3.7 Sonnet(2025年2月)
  • Claude Sonnet 5(2026年7月)

という流れで、Sonnet系モデルは中位モデルとしての「性能とコストのバランス」という役割を保ちながら、着実に世代交代を続けています。

今からClaudeを使うなら何を選ぶべきか

ここまでの系譜を踏まえると、2026年8月現在Claudeを新たに使い始める、あるいは業務導入を検討する場合には、Claude 3.5 Sonnetをあえて選ぶ理由はほとんどありません。Claude 3.5 Sonnetはあくまで「当時の代表モデル」として歴史的な意義を持つものであり、現行のAnthropic公式サービスでは、より新しく高性能な後継モデルが標準的な選択肢として提供されています。

判断の指針としては、次のように考えるとシンプルです。

  • とりあえず最新の中位モデルを試したい場合:現時点での最新Sonnet系モデルであるClaude Sonnet 5を選ぶのが基本線です。
  • コストと性能のバランスを重視する場合:Claude 3.5 Sonnetが評価されていたのと同じ「上位モデルに迫る性能を低コストで」という特性は、Claude Sonnet 5に継承されています。
  • 「Claude 3.5 Sonnet」という名前で検索して来た場合:それは当時話題になった過去のモデルの名称であり、現在利用できるサービス上では、既により新しいモデルに置き換わっていると理解しておくとよいでしょう。

Artifacts機能やGoogle Docs連携、応答スタイルの選択といったClaude 3.5 Sonnet世代で導入された機能の多くは、その後のモデルにも引き継がれ、さらに強化されています。つまり、当時の使い勝手や機能性を求めるのであれば、名前にとらわれず最新モデルを選ぶことが、結果的にClaude 3.5 Sonnetが目指した方向性を最も忠実に体験する方法だといえます。

まとめ

Claude 3.5 Sonnetは、2024年6月にAnthropicが発表した中位モデルでありながら、当時の上位モデルClaude 3 Opusを性能面で上回り、さらに低コスト・高速という優位性も兼ね備えていたモデルです。同年10月のアップグレードではコーディング性能がさらに向上し、ArtifactsやComputer useといった機能によって「対話」から「共同作業」へとAIの使い方を広げました。しかし2026年8月現在、Claude 3.5 SonnetはすでにClaude 3.7 SonnetやClaude Sonnet 5といった後継モデルに置き換わっており、現役の選択肢ではありません。これからClaudeを使い始めるのであれば、当時の思想を受け継ぐ最新モデルであるClaude Sonnet 5を選ぶのが現実的な判断です。まずは公式サイトで最新モデルの情報を確認してみましょう。

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