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AIチラシ作成完全ガイド|無料ツール比較と作り方5手順
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株式会社Global Design Factory 代表取締役
高橋 遼
北海道大学工学部でAIによる自然言語処理を研究。P&Gにてビッグデータ解析・消費者分析を担当した後、伊良コーラのマーケティング責任者を経て、現在は株式会社Global Design Factory代表取締役として、中小企業を中心にAIを活用した業務効率化・自動化を支援。

「チラシを作りたいけれど、デザインの知識も予算もない」——そんな悩みを解決してくれるのが、AIを活用したチラシ作成です。ChatGPTやCanva、Adobe Expressなどのツールを使えば、専門知識がなくてもキャッチコピーの考案から画像素材の生成、レイアウト調整まで、短時間で一通りこなせるようになりました。この記事では、目的別のツールの選び方から、文章生成AI・画像生成AI・デザインツールを組み合わせた実践的な作成手順、そして著作権や文字化けといった注意点まで、AIチラシ作成に必要な情報を1本にまとめてご紹介します。
AIでチラシは作れるのか?できることとできないこと
結論から言うと、AIを使ってチラシを作ることは十分に可能です。文章生成AIにキャッチコピーや構成案を相談したり、画像生成AIでイラストや背景素材を作ったり、デザインツールに搭載されたAI機能でレイアウトを自動調整したりと、チラシ作りの工程の多くをAIがサポートしてくれる時代になっています。デザインの専門知識がなくても、質問に答えるような感覚で入力していくだけで、それなりに整ったチラシの下地が仕上がるのは大きな魅力です。
ただし、AIに「すべてお任せ」できるわけではないという点は、最初に理解しておく必要があります。AIチラシ作成でできることとできないことを整理すると、次のようになります。
AIが得意なこと
- キャッチコピーや見出し文の候補を複数出してもらうこと
- チラシ全体の構成(どこに何を配置するか)のアイデア出し
- イラストや写真風の画像素材をゼロから生成すること
- テンプレートをベースにした配色・レイアウトの自動提案
AIが苦手・不得意なこと
- 自社のロゴや商品写真など、正確な情報をそのまま反映すること
- 細かい文字組みや余白調整など、印刷物としての最終的な仕上げ
- 業界特有のルールや規制(薬機法、景品表示法など)を踏まえた表現チェック
- 生成した文章や画像が完全に正確である保証(内容の思い込みや誤りが混じる可能性)
つまりAIは、チラシ作りの「たたき台」を素早く用意してくれる強力なアシスタントですが、最終的な仕上がりの精度や正確性については、人の目によるチェックと調整が欠かせません。特に文章生成AIが出す情報には、実際には存在しない事実やもっともらしい誤りが混ざることもあるため、そのまま鵜呑みにせず、自分の目的やターゲットに合っているかを確認する姿勢が大切です。
この前提を踏まえたうえで、次の章では目的別にどのAIツールを選べばよいか、具体的な選び方の軸を見ていきます。
目的別に選ぶ!AIチラシ作成ツールおすすめ一覧
AIチラシ作成ツールは種類が多く、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。実際には、それぞれのツールに得意な領域があり、「誰が」「何のために」使うかによって最適解が変わります。ここでは代表的なツールを、目的別の選び方という軸で整理してご紹介します。それぞれの詳しい操作方法は次章の作成手順に譲り、まずは「自分にはどれが合いそうか」を見極めるための一覧としてご活用ください。
Canva(AI搭載デザインツールの定番)
Canvaは、テンプレートの豊富さと操作の分かりやすさで知られる定番のデザインツールです。あらかじめ用意されたチラシ向けテンプレートに文字や画像を差し替えるだけで、デザインの知識がなくても一定の見栄えを実現しやすいのが特徴です。近年はAI機能も搭載され、文章の生成や画像の自動生成を組み合わせて使えるようになっています。
- こんな人におすすめ:デザイン未経験で「まずは完成品に近いイメージから始めたい」方
- 向いている用途:店舗告知、イベント案内、セールチラシなど幅広い一般用途
- ポイント:テンプレートベースなので、ゼロから発想する必要がなく、短時間で形にしやすいのが強みです
Adobe Express / Firefly(プロ品質を無料で)
Adobe ExpressとFireflyは、Adobeが提供するデザイン・画像生成のツールです。Adobeは長年プロのデザイナーやクリエイターに支持されてきた実績があり、その技術をベースにした生成AIは、比較的整った質感の画像やレイアウトを得やすい傾向があります。無料の範囲でも使える機能があり、コストを抑えつつ品質にもこだわりたい方の選択肢になります。
- こんな人におすすめ:見た目のクオリティにこだわりたいが、外注コストはかけられない方
- 向いている用途:ブランドイメージを大切にしたい店舗のチラシ、採用広報など第一印象が重視される場面
- ポイント:画像生成(Firefly)とレイアウト編集(Express)を組み合わせることで、素材づくりから仕上げまで一連の流れで対応しやすくなっています
Microsoft Designer(画像生成に強い)
Microsoft Designerは、Microsoftが提供するデザインツールで、特に画像生成の機能に強みがあると言われています。テキストで指示を出すだけでイメージに近いビジュアルを生成できるため、「チラシに使う目玉となる画像がまず欲しい」という場合に向いています。Microsoftのサービスを普段から利用している方にとっては、操作環境がなじみやすい点もメリットです。
- こんな人におすすめ:チラシの中心となるビジュアル・イラストをAIにしっかり作り込んでほしい方
- 向いている用途:イベントの世界観を表現したいチラシ、季節感のあるキャンペーン告知など
- ポイント:画像生成の結果をそのまま他のデザインツールに取り込んで、レイアウトだけ別ツールで整えるという使い方もできます
ChatGPT・Gemini(対話でコピーと構成から相談したい人向け)
ChatGPTやGeminiといった対話型のAIは、チラシそのものを直接デザインするツールではありませんが、「何を書くか」「どう構成するか」を考える段階で強力な相談相手になります。キャッチコピーの候補出し、訴求ポイントの整理、見出しと本文の流れの提案などを、会話形式で気軽に試せるのが特徴です。
- こんな人におすすめ:デザインより先に「言葉」や「構成」で悩んでいる方
- 向いている用途:セールスコピーを練りたいチラシ、複数の訴求軸をどう優先すべきか整理したい場合
- ポイント:ここで作った文章やアイデアを、CanvaやAdobe Expressなどのデザインツールに流し込むという組み合わせ方が効果的です。次章の作成手順でも、この連携を前提としたフローをご紹介します
デザインAC・MiriCanvasなど日本語テンプレート特化ツール
デザインACやMiriCanvasのように、日本語のテンプレートやフォントに強いツールも選択肢のひとつです。海外発のツールでは日本語のレイアウト崩れやフォントの不自然さが気になる場合がありますが、日本語表示を前提に作られたテンプレートを使うことで、そうした違和感を減らしやすくなります。
- こんな人におすすめ:日本語の見やすさ・自然さを重視したい方、テンプレートをそのまま活用して手間を減らしたい方
- 向いている用途:町内会や学校行事のお知らせ、日本語の文章量が多いチラシ
- ポイント:AI生成機能の充実度はツールによって差があるため、テンプレートの流用を軸にしつつ、必要な部分だけAIツールを組み合わせる使い方も検討する価値があります
いずれのツールも一長一短があり、「これ一つで完璧」というものは存在しないのが実情です。次章では、これらのツールを実際にどう組み合わせて使えばよいか、具体的な作成手順としてご紹介します。
AIでチラシを作る5つの手順(プロンプト実例つき)
前章で紹介したツールは、それぞれ得意分野が異なりますが、実際にチラシを完成させるまでの流れは共通しています。ここでは「文章生成AI」「画像生成AI」「デザインツール」を組み合わせて、1枚のチラシを仕上げるまでの実践的な手順を、プロンプトの書き方も含めて紹介します。
手順1:チラシの目的とターゲットを整理する
AIに何かを相談する前に、まず自分の頭の中にある情報を整理しておくことが重要です。AIは魔法のように「良いチラシ」を作ってくれるわけではなく、こちらが与える情報の質と量に応じてアウトプットの精度が変わります。
整理しておきたい項目は次の通りです。
- チラシの目的(新規客の来店促進、セール告知、イベント集客、採用募集など)
- 配布先とターゲット層(年齢層、地域、既存客か新規客か)
- 配布方法(ポスティング、店頭設置、SNS投稿との併用など)
- 伝えたい一番のメリット(価格、限定性、期間、特典など)
- 希望する雰囲気(賑やかで目立つ/落ち着いて信頼感のある、など)
この段階でメモ書きレベルでも構いませんが、箇条書きで書き出しておくと、次の手順でAIに渡すプロンプトがそのまま作りやすくなります。目的とターゲットが曖昧なまま作業を始めると、後の工程で何度も作り直すことになりがちなので、最初に少し時間をかける価値があります。
手順2:AIにキャッチコピー・構成を相談する
目的とターゲットが整理できたら、ChatGPTやGeminiなどの対話型AIにキャッチコピーとチラシの構成案を相談します。ここでのポイントは、AIに「丸投げ」せず、手順1で整理した情報をできるだけ具体的に伝えることです。
プロンプトの例としては、次のような形が考えられます。
- 「〇〇(業種)の店舗で、△△(目的)を目的としたチラシを作りたいです。ターゲットは□□(年齢層・属性)で、伝えたい一番のメリットは××です。キャッチコピーを5パターン、チラシに載せる情報の構成案を1つ提案してください」
このように条件を具体的に指定すると、抽象的な一般論ではなく、使える形の候補が返ってきやすくなります。一度で完璧な答えが出ることは少ないため、出てきた候補に対して「もっと短くしてください」「もっと緊急性を出してください」といった追加の指示を重ねながら、案を絞り込んでいくのが実践的な進め方です。
構成案についても、見出し・本文・価格や日時などの情報・行動を促す一言(来店を呼びかける文言など)をどう配置するか、AIに骨子を出してもらうと、この後のレイアウト作業がスムーズになります。
手順3:AIで画像・イラスト素材を生成する
キャッチコピーと構成が決まったら、チラシの印象を左右する画像やイラストを画像生成AIで用意します。前章で触れたFirefly(Adobe)やMicrosoft Designerの画像生成機能、あるいはCanvaに搭載されたAI画像生成機能などが候補になります。
画像生成AIへのプロンプトは、対話型AIへの指示よりもさらに具体性が求められます。次のような要素を盛り込むと、イメージに近い画像が生成されやすくなります。
- 主題(何を描きたいか。商品、人物、風景など)
- スタイル(写実的、イラスト調、水彩風、ポップなど)
- 色味や雰囲気(暖色系で明るい、シンプルで落ち着いた印象など)
- 用途(チラシの背景として使う、メインビジュアルとして使うなど)
例えば「秋の紅葉をイメージした、暖色系で温かみのあるイラスト。チラシの背景として使いたい」といった形で、用途まで含めて伝えると、後工程での加工がしやすい素材が得られやすくなります。
なお、画像生成AIは商用利用の可否がツールやプランによって異なるため、この手順で生成した素材をそのまま配布物に使ってよいかは、次章の注意点で改めて確認することをおすすめします。
手順4:デザインツールでレイアウトを整える
キャッチコピー、構成案、画像素材が揃ったら、CanvaやAdobe Expressなどのデザインツールに落とし込み、実際のレイアウトを整えます。ここでは、AIに生成してもらったテキストと画像を、テンプレートに配置していく作業が中心になります。
多くのデザインツールには、目的やキーワードを入力するとレイアウトの候補を提示してくれるAI機能が搭載されています。手順2・3で用意した要素をそのまま入力し、複数のレイアウト候補から近いものを選んで調整していくと、ゼロからデザインするよりも短い時間で形になります。
調整時に意識したいポイントは以下の通りです。
- 一番伝えたい情報(価格やキャッチコピーなど)を視線が最初に向かう位置に配置する
- 文字のフォントサイズや色数を絞り、情報が多くなりすぎないようにする
- 配布先の年齢層に合わせて、文字の大きさや余白の取り方を調整する
AIが出したレイアウト案をそのまま採用するのではなく、「誰に読んでもらうチラシか」を基準に、人の目で最終調整を加える工程と捉えておくとよいでしょう。
手順5:印刷・配布前に最終チェックする
デザインが完成したら、印刷・配布に進む前に必ず確認しておきたいポイントがあります。AIを使って作成したチラシは、見た目が整っていても細部に見落としが生じやすいため、以下の点を人の目でチェックすることが欠かせません。
- テキストに不自然な表記や誤字、意味の通らない文章が混ざっていないか
- 日付・価格・電話番号・URLなどの情報が正確か
- 文字が画像の上で読みにくくなっていないか、文字化けのような表示崩れがないか
- 印刷する場合は、印刷所が指定するデータ形式や色味の条件に対応しているか
特にAIが生成した文章は、一見自然でも情報の一部が実態と異なっていることがあるため、記載内容の正確性は最終的に人が確認する必要があります。この最終チェックを丁寧に行うことで、AIを活用しながらも配布後のトラブルを防ぐことができます。
AIチラシ作成のメリット
AIを活用してチラシを作ることには、従来の自作やデザイナーへの外注と比べて多くの利点があります。ここまでの手順で触れてきた内容も踏まえながら、あらためて要点として整理します。
スピーディーに仕上がる
キャッチコピーの考案から構成のたたき台作り、画像素材の生成までをAIに任せられるため、ゼロから手を動かすよりも短時間でチラシの土台が完成します。特に「何から手をつけていいかわからない」という初期段階のハードルを、AIとの対話で一気に飛び越えられるのが大きな強みです。急な告知や短納期のイベントチラシを作らなければならない場面でも、スピード感を持って対応しやすくなります。
コストを抑えられる
デザインの専門知識や外部への発注費用をかけずに、自分たちの手でチラシを完成させられる点も見逃せないメリットです。無料の範囲で使えるツールを組み合わせれば、初期投資を最小限に抑えながらチラシ制作にトライできます。特に予算の限られた個人店舗や小規模団体にとっては、外注前提では実現しにくかった「頻繁にチラシを作って試す」という選択肢が現実的になります。
デザインの専門知識がなくても形になる
配色やレイアウトのバランス、フォントの組み合わせといった、これまでは経験や感性が必要とされた領域についても、AIやテンプレートを活用すれば一定の水準まで自動的に整えてもらえます。ゼロから配置を考える必要がなく、提示された候補から選んだり微調整したりするだけで完成に近づけるため、デザイン未経験者でも「見られる」チラシに仕上げやすくなっています。
何度でも気軽に試行錯誤できる
AIへの指示(プロンプト)を変えるだけで、コピーの言い回しや画像の雰囲気、レイアウトの案を何パターンも出してもらえます。紙に印刷する前の段階であれば、修正や差し替えにかかる手間もコストもほとんどかかりません。「一発で完璧を目指す」のではなく「いくつも作って比較してから選ぶ」という進め方ができるのは、AIを使う上での大きな利点といえます。
アイデア出しの相談相手になる
チラシに載せる文言や構成に悩んだとき、AIに相談することで新しい視点や表現のヒントが得られることもあります。一人で考え込むよりも、対話を通じて発想を広げられる点は、特にコピーライティングに不慣れな担当者にとって心強いポイントです。
これらのメリットは、次章で触れる注意点とあわせて理解しておくことで、AIチラシ作成をより安心して活用できるようになります。
AIチラシ作成で気をつけたい注意点
AIを使えばチラシ作りのスピードは大きく上がりますが、便利さの裏側にはいくつかの落とし穴があります。ここでは、実際にチラシを配布・印刷する前に必ず確認しておきたいポイントを整理します。
著作権・商用利用の範囲を確認する
AIが生成した画像やイラストは、一見自由に使えるように見えても、ツールによって商用利用の可否や条件が異なります。特に注意したいのは以下の点です。
- 生成画像の商用利用が「無料プランでは不可」「有料プランのみ可」など、プランごとに条件が分かれているケースがあること
- 生成物の中に、既存のキャラクターやロゴ、著名なデザインに似た要素が意図せず含まれてしまう可能性があること
- 利用規約が改定されることもあるため、チラシを制作する都度、最新の規約を確認する姿勢が必要なこと
商用利用の可否や具体的な条件は各ツールの公式規約に明記されていますので、断定的な思い込みで進めず、制作前に必ず一次情報を確認する習慣をつけましょう。
文字化け・不自然な文字表現に注意する
AI画像生成では、チラシ内にテキストを直接描き込ませようとすると、文字が崩れたり意味の通らない文字列になったりすることがあります。これは画像生成AIが「文字」を絵の一部として捉える仕組み上、起こりやすい現象です。
回避策としては、次のような進め方がおすすめです。
- キャッチコピーや見出しなどの重要なテキストは、画像生成AIに直接描かせず、デザインツール側で後から文字を配置します
- 背景やイラスト部分の生成にAIを使い、文字要素は完全に分離して作業します
- 生成された画像を拡大表示し、細部の文字や記号らしきものが崩れていないか目視で確認します
ハルシネーション(AIの誤情報)に気をつける
ChatGPTやGeminiなどにキャッチコピーや文章構成を相談する際、AIが事実と異なる情報や、存在しない数値・実績をもとに文章を作ってしまうことがあります。これは「ハルシネーション」と呼ばれる現象で、AIが自信ありげに誤った情報を提示してくる点が厄介です。
- 割引率や在庫数、開催日時など、チラシに掲載する具体的な数値・事実情報は、必ず自分自身で最終確認します
- AIが作った文章表現はあくまで「たたき台」として扱い、事実部分は人の目でファクトチェックします
- 誇張表現や誤解を招く言い回しが混ざっていないか、配布前に読み返します
印刷品質とデータ形式の確認
画面上では綺麗に見えても、実際に印刷すると色味やレイアウトが崩れることがあります。特に次のような点は事前確認が欠かせません。
- 画面表示用の色(RGB)と印刷用の色(CMYK)では見え方が異なるため、印刷所の指定形式に合わせたデータ書き出しが必要になる場合があります
- 解像度が低いままの画像を拡大して使うと、印刷時に画像がぼやけたり粗くなったりします
- ファイル形式(PDFなど)や余白・トンボの設定が、印刷所の要件と合っているか事前に確認しましょう
これらは印刷所によって細かなルールが異なるため、不明点があれば発注前に印刷会社へ直接問い合わせるのが確実です。
AIチラシ作成は手軽さが魅力ですが、こうした注意点を踏まえずに公開・配布してしまうと、後から修正やトラブル対応に余計な時間がかかることもあります。仕上げの一手間を惜しまないことが、結果的に失敗を防ぐ最短ルートになります。
自作が難しいと感じたら?プロへの外注も選択肢に
ここまでAIを使ったチラシ作成の流れをご紹介してきましたが、実際に試してみると「思ったようなデザインにならない」「ブランドイメージに合わない」と感じる場面もあるかもしれません。AIチラシ作成はスピードとコストの面で大きな利点がありますが、すべてのケースで自作が最適解とは限りません。
自作からプロへの外注に切り替えるべきサイン
以下のような状況に当てはまる場合は、無理に自作を続けるより外注を検討したほうが、結果的に時間もコストも抑えられることがあります。
- 何度AIに指示を出しても、イメージ通りのデザインに近づかない
- 会社のロゴやブランドカラー、フォントなど細かい規定を正確に反映させたい
- 大量に印刷して配布するため、レイアウトの崩れや文字化けのリスクをゼロにしたい
- 展示会や採用活動など、企業の第一印象を左右する重要な用途で使う
こうした場面では、AIチラシ作成で得られる「時短」「低コスト」というメリットよりも、品質や信頼性を優先すべき局面といえます。
自作と外注、判断の軸はシンプル
判断に迷ったときは、「このチラシの失敗がどれだけの損失につながるか」を基準に考えてみましょう。近所へのポスティング用や社内向けの案内であれば、AIでの自作で十分に役割を果たせます。一方で、集客や売上に直結する販促物、企業のブランドイメージを担う制作物であれば、プロのデザイナーに依頼したほうが安心です。
AIチラシ作成とプロへの外注は、対立する選択肢ではありません。まずはAIで試作してみて、方向性を固めたうえでプロに仕上げを依頼する、という組み合わせ方も可能です。自社の目的やリソースに応じて、両者をうまく使い分けていくことをおすすめします。
まとめ
AIを活用すれば、デザインの専門知識がなくても、キャッチコピーの考案から画像生成、レイアウト調整までをスピーディーかつ低コストで進められます。Canva、Adobe Express、Microsoft Designer、ChatGPT・Geminiなど、目的に合わせてツールを選び、文章生成AI・画像生成AI・デザインツールを組み合わせる5つの手順を踏めば、チラシの下地は十分に作成可能です。ただし、著作権や商用利用の範囲、文字化け、ハルシネーション、印刷品質といった注意点は必ず人の目で確認する必要があります。まずは自分の目的とターゲットを整理し、紹介したプロンプト例を参考に、実際にAIへ入力するところから始めてみてください。イメージ通りに仕上がらない場合や、ブランドイメージを重視する重要な用途では、プロへの外注も選択肢に加えて検討することをおすすめします。


